
代々木公園で行われたTokyo Pride 2026の門
さまざまな人が集い、多様な学びがあるキャンパスライフの一コマを、自身の気付きや成長と共に語る「早大生リポート」。今回は、2026年6月に開催された「Tokyo Pride 2026」について、早稲田大学ジェンダー・セクシュアリティ・センター(以下、GSセンター)学生スタッフのさりさんがリポートします!
差別や抑圧がなく、自分らしく生きられる公正な社会を作るために協働していきたい
GSセンター 学生スタッフ
文学研究科社会構築論コース 修士2年 さり

GSセンターブースの前で
2026年6月6日(土)・7日(日)、代々木公園でTokyo Pride 2026のフェスティバルとパレードが開催されました。
Tokyo Prideとは、アジア最大級のLGBTQ+(性的マイノリティなど)の象徴となるイベントです。15回目となる今年のテーマは、「多様性と平等がひらく未来」。当事者・LGBTQ+コミュニティーをはじめ、さまざまな団体・行政・企業・アライ(※1)など多くの人々が共に考え、人権課題への理解を深め、偏見や差別の解消につながるきっかけをつくることを目的としています。関連ブースやフードトラック、ステージ企画などが行われた今年のフェスティバル会場には、約27万人もの方が足を運びました。
※1 LGBTQ+を理解し共感するという考え方、あるいはそうした立場を明確にしている人々を指す
GSセンターは、LGBTQ+学生や、ジェンダー・セクシュアリティに関心のある全ての人(アライ含む)の居場所であり、誰もが自由に利用できるセーファースペース兼リソースセンターです。GSセンターとしては2023年以来3年ぶりにブース出展とパレード参加を決定し、半年前から職員の方々の協力を得ながら、学生スタッフ主導で準備を行ってきました。また、当日のブース運営に協力いただいたのは、LGBTQ+稲門会の皆さん。ブースでは、各学生スタッフの関心事やこれまでの企画イベントを紹介する「学スタ紹介ボード」の掲示、学生スタッフが作成した小冊子ZINEの配布、寄せ書き企画やガチャガチャなどを行いました。
当日配布したZINEとステッカー(左)、大学や学校をLGBTQ+にとってセーファーなスペースにするためのアイデアを募集した、寄せ書き企画(右)
GSセンターは、日本の大学初のLGBTQ+リソースセンターといわれています。LGBTQ+コミュニティーをサポートするNPO、教育機関、企業や大使館などが出展するTokyo Prideに早稲田大学として参加することは、とても重要な意味があると考えました。

SNSをフォロー、またはメール配信登録した人にガチャガチャをしてもらう企画も実施
また、ブースを出すにあたって、具体的に二つの目的を意識しました。一つ目は、早稲田大学にGSセンターがある、と伝えること。毎年8月に行われるオープンキャンパスでも、早稲田の受験を考えているLGBTQ+コミュニティーの人たちや、ジェンダー・セクシュアリティに関心のある人たち向けの企画を運営しています。二つ目は、SNSやニュースレターへのフォロワー・登録者を増やすこと。今後のイベントやセンターの認知度を高めるためです。
GSセンターのブースには、2日合わせて1200名以上の方が訪れてくださいました。さらに、2日間でSNSの新規フォローを400名以上獲得! この結果は、準備から当日まで、さまざまな形で携わってくださった皆さんのおかげです。
ブースを出してみて感じたことの一つは、早稲田大学のネームバリュー。ブースに立ち寄る方の多くが早稲田大学を知っていて、さらにGSセンターにも関心を寄せてくれました。寄せ書き企画のメッセージには、「早稲田に合格したい!」という声もあり、これから早稲田と縁を持つ方が、GSセンターがあることで少しでも安心できるような環境を作っていきたいと、改めて思いました。

6月6日のブースの様子。東京大学や中央大学など、さまざまな大学のブースも並んでいます
もう一つは、世代を超えた対話の中で再確認したGSセンターの意義。50~60代の校友(卒業生)の方々とお話しする中で、「当時はカミングアウトできなかったけど、こうしたセーファースペース・リソースセンターができてうらやましい」という言葉をいただくことがありました。10年前に学生コンペから誕生したGSセンターは、さまざまな人たちの思いを背負い、早稲田大学にあり続けることの意義を感じる瞬間でした。
毎年6月はプライド月間といい、LGBTQ+コミュニティーの尊厳を祝福し、「権利を求めるための闘いの歴史」(※2)を記憶・表象するためのイベントやキャンペーンが世界中で行われています。これを機に、皆さんもプライドに関するイベントに参加するなど、関心を寄せてもらえるとうれしいです。また、いついかなるときでも差別や抑圧がなく、自分らしく生きられる公正な社会を作っていくために協働していきたいです。そして、GSセンターはそのような人たちが集うことのできる場所であり続けられたら、と願っています。
※2 プライド月間は、1969年に米国で起きた「ストーンウォールの蜂起」をはじめとする、1990年代に起きたLGBTQ+の権利を求めるためのさまざまな抵抗の歴史が起源となっている。日本での最初のパレードは1994年で、30年以上の歴史がある

GSセンターの学生スタッフ3人で記念撮影(左が筆者)
【早稲田大学 ジェンダー・セクシュアリティ・センター(GSセンター)】
戸山キャンパス 学生会館(30号館)1階
火曜日~金曜日 10:00~16:00
※ 月曜日 13:10~16:00
※ 開室時間はWebサイトもしくは、Instagramで確認してください
◆Instagram:@gscenter.waseda






