食べずには卒業できない、定番ワセメシ!
「キッチンオトボケ」
【取材・文・撮影】
早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ)
政治経済学部 2年 和田 悠良(わだ・ちから)
東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩1分。早大生なら誰もが知るオレンジの看板が目立つそのお店は「キッチンオトボケ」。1973年の創業以来、数多くの学生の往来を見届けたこのお店は、53年前から変わらない味とボリュームで、今日も学生の胃袋と心を満たし続けています。
「オトボケ」という店名は、初代店長が創業当時人気だったテレビ番組から取って名付けたそう。2025年の12月に二代目店長が引退し、ここで働いて26年目になるミャンマー出身のアウンさんが新たに店長になりました。「学生には、たらふく食べておなかいっぱいになってほしい」という思いから、ボリューム満点の料理を、お財布に優しい価格で長きに渡り提供しています。

目印のオレンジ色は2025年の改装を経てより一層鮮やかに

席は全部で28席。先に食券を購入して注文し、店員に呼ばれたら受け取りに行くスタイル
木を基調としたテーブルが印象的な店内には、カウンター席が16席の他に、2名掛け・4名掛けのテーブルもあり、1人で行くだけでなく、授業やサークルの帰りに友達同士で立ち寄るのもお勧め。窓際のカウンター席からは、早稲田通りの景色を一望することができます。
今回は学生から人気が高い、看板メニューの「ジャンジャン焼き定食」と「カツカレー」をいただきました。
最初にいただいたのは「ジャンジャン焼き定食」。「ジャンジャン焼き」という名前は、醬油(しょうゆ)ベースのタレを使っているため、醤(じゃん)を並べてジャンジャン焼きと名付けたそう。お渡し口で受け取った時に、まず驚くのがそのボリュームです。長時間タレに漬け込まれた豚肉が油をまとってテカテカに輝き、千切りキャベツの上にこれでもかと盛られています。大きめの器に盛られた白米とみそ汁、おしんこもセットになっています。

「ジャンジャン焼き定食」900円
茶色に輝くお肉に恐る恐る箸を伸ばし、緊張しながら口に運ぶと、醤油(しょうゆ)ベースで甘辛く味付けされた柔らかい食感に舌鼓。たった一口でジャンジャン焼きのとりこになってしまい、気付けば無我夢中で白米をかき込んでいました。ジャンジャン焼きの特筆すべき点は、唯一無二の味付けにあります。しょうが焼きに似たこの料理は、しょうがの他にニンニクと、隠し味に一味唐辛子を使っていて、タレのうまみを感じた後のわずかな辛さが、他では絶対に味わえない病みつきな味です。

タレが染みた豚肉が積まれている絶景
次にいただいたのは「カツカレー」。大皿の半分になみなみと注がれたカレーと、もう片方に所狭しと盛られた白米、その上に手のひらを超えるほどの大判のカツが鎮座するこのビジュアルには、思わずうっとり。みそ汁と福神漬けも付いてきます。

「カツカレー」900円
この造形美を崩してしまうことに罪悪感を覚えながらも、カレーをすくい口に入れると、甘口で優しい味が口いっぱいに広がり、幸福感に包まれました。カツはそこまで厚切りではないものの、サクサクの衣をまとった肉は弾力があり、かめばかむほど肉のうまみが溢(あふ)れてきます。もちろんカツとカレーライスの相性は抜群! SNS 映えするような分厚いカツでも、複雑な味わいのするスパイスカレーでもない、家庭的でオーソドックスなこのカツカレーは、忙(せわ)しない学生生活の合間につかの間の安らぎと満足感をもたらしてくれます。

みそ汁で完全に整い、カレーとみそ汁を同時に味わえる国に生まれたことに感謝しながら食べる筆者
学生には安い金額でおなかいっぱいになってほしいというアウンさんの願いで、この他にも「肉ナス炒め定食」(900円)や「ミックスフライ定食」(950円)など、ボリューム満点なおいしい料理がどれも千円以下で提供されており、何度でも来たくなるお店です。入学したばかりの新入生も、まだ来たことのない早大生も、ぜひ足を運んでみてください!

入口左手にある券売機。現金の他に交通系ICやQRコード決済も使える
店舗情報
【店名】キッチンオトボケ
【住所】東京都新宿区馬場下町62 武蔵野ビル1F
【営業時間】月曜日~土曜日:11:00~21:00 (ラストオーダー 20:30)、祝日:11:00~15:30 (ラストオーダー 15:00)
【定休日】日曜日
※ 記事中の価格は全て税込み
店主のアウンさんから早大生へ一言
「いつでも食べに来てください! よろしくお願いします」






