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ロックを追いかけて

法学学術院教授 原田 俊彦(はらだ・としひこ)

1979年早稲田大学法学部卒業、博士(法学)。古代ローマ法、中世・近世ローマ法学を専門とする。愛猫ちょこちゃんと

たぶん僕たち研究者は「オフタイム」を研究に充てていると思います。研究したくてこの稼業を求めたので、ちょっと時間が空いたら気になっているテーマについてネットで論文を検索しています。ですが、ここでは研究をまったくしていない隙間時間について書きましょう。

研究テーマに出会うはるか以前、僕が追っかけていたのはロックでした。中学1年のとき、ラジオから流れてきたCream(Eric Claptonで有名ですが、Ginger Bakerのドラムスに惹かれました)に得体の知れない震えを覚え、意識的にこのジャンルを追いかけるようになりました。ロックなら何でも聞きました。「ウッドストック」のフィルムを見てください。大音量のハード・ロックの原型からアコースティックでヴォーカル・ハーモニー中心のスタイルまで、全てを包み込む世界でした。ロードショーで見たこのフィルムのせいでライブに行きたいと思うようになりました。

実現できたのは、1972年8月15日、大阪フェスティバル・ホールのDeep Purpleの公演でした。”Live in Japan”というアルバムで聞けるステージです。このアルバムに収録されている当夜の演奏は”Smoke on the Water”だけですけど。田舎の高校生だった僕は夏休みをいいことに大阪まで出かけ、その後の人生を決める一撃を食らいました。スタジオ盤よりはるかにすさまじいキレまくった演奏、これは衝撃でした。結果、募るのは、「ライブという一期一会の機会は逃せない」という思いでした。

写真左:「ウッドストック」のDVDをこれから観るところ。家でも基本的にワイヤレスのヘッドホンで聞きます
写真右:Deep Purpleの公演”Live in Japan”を収録した名盤。墓場まで持っていきたいアルバムです

これが僕が東京に出た大きな理由の一つです。日常的にライブに接したかったのです。もしあのステージに出会っていなければ、今まで早稲田でお世話になることもなかったでしょう。人生、何が起きるか、わかりません。ですが、このジャンルだけは飽きることなく聞いてきました。今ではポストブラックが中心なので、Creamからずいぶん遠くに来たとは思います。けれど、今でも最も愛しているのは70年代初頭までのFree(というかギターのPaul Kossoff)ですから、僕の本質は変わらないとも思います。ブルースロックが好きなんです。

このジャンルは、僕にとって、研究と並ぶ、いや、研究とは別次元のかけがえのない存在です。皆さんにもそうしたものがあるに違いありません。大切にしてくださいね。

愛しのオールドロックたちです

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