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役者以外でも楽しめる 「どらま館制作部週間」で身近に感じた早稲田演劇

「自分のためにモノローグを書く」ことで再発見した日常の魅力

早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ
人間科学部 2年 佐藤 里咲(さとう・りさき)

今回私は、早稲田小劇場どらま館が開催したワークショップ「自分のためにモノローグを書く」に参加しました。このワークショップは、どらま館の学生スタッフが企画した「どらま館制作部週間(※1)」の中のイベントの一つです。私自身演劇に関わった経験は全くありませんでしたが、早稲田大学は演劇活動が盛んであり、興味を持っていました。今回、初心者でも分かりやすい演劇のワークショップがあると知り、そのタイトルにも引かれたことから、参加することにしました。

(※1)どらま館制作部スタッフが企画したイベントを実施する1週間。第1回は2021年6月2日から6月7日までの日程で、劇団とのコラボ企画やワークショップ、劇場で必要とされる技術の講習会などが行われた。


このワークショップは、演劇的なモノローグの効果や形態についてレクチャーを受け、それを生かして自分でモノローグを書いてみるという流れで進行しました。今回講師を務めてくださったのは、劇作家で校友(卒業生)のカゲヤマ気象台さん(2010年第一文学部卒)。「円盤に乗る派」(※2)の代表としても活動されています。

(※2)複数の作家・表現者で構成される演劇プロジェクト。公演や冊子の発行、シンポジウムなどを行っている。

カゲヤマ気象台さん photo by Arata Mino

最初に行ったのは参加者同士の自己紹介。人数は私を含めて6名でしたが、私以外は演劇に関わった経験があるとのことで、話についていけるか少し不安になりました。しかし、「よい戯曲とは何か」「現代において“役”とは何か」など、演劇の用語に関するカゲヤマさんの考えを聞き、私のような演劇初心者でも深く理解することができました。また、カゲヤマさんが、役者にとっても、また脚本家や観客にとっても、リアルなせりふを書こうとしている姿勢が伝わり、タイトルに含まれる「モノローグ」の重要性を学びました。

 

レクチャーの様子。参加者内で活発な意見交換があり、有意義な時間になりました(左上がカゲヤマさん、その右隣が筆者)

初めての経験だったのが、自分でモノローグを書いてみること。与えられたお題は「普段の日常生活における、断片的な場面」。私が選んだ場面は、帰り道でジャケットの落とし物を見たシーン。これを選んだのは、毎日変わらない帰り道に、落とし物としては意外なジャケットが落ちていたことが印象的だったからです。その場で私が感じた驚きが伝わるように、帰り道の様子を細かく書くことを意識しました。日常生活には印象的な人やもの、風景などが隠れていますが、それらを見つけて、人を引きつけるような魅力的な文、せりふに書き起こすのはとても難しく感じました。執筆の時間が終わると、参加者それぞれが個性豊かなモノローグを発表。文体や文章全体の長さを含め、多様な表現があることが分かり、刺激を受けました。実際にモノローグを書いてみて、タイトルに含まれる「自分のために」とは、自分が何に対して面白さ、魅力を感じるかを見つけるという意味が含まれていると感じました。

自宅から参加しました

ワークショップの中での一番の気付きは、日常生活をただ過ごしている中でもさまざまな発見があるということ。ただ道を歩いているときでも、いつもとは違うものが見えたり、夜寝る前にふと思い出してあれは面白かったと感じることもあったりと、実際にモノローグを書いたことで気付くことができました。さらに、普段過ごしている日常の中で見つけた発見が、アイデアの引き出しになることも多いと学びました。これからは、繰り返される当たり前の毎日を大切にして過ごしていきたいです。

今回のワークショップを通して、演劇をとても身近に感じ、より深く知りたいという思いが強くなりました。実は、このワークショップに参加する前は、演劇は劇場という空間で行われるため、どこか閉ざされたイメージを持っていました。しかし、演劇は限られた人のみが創り上げるものではなく、興味があれば全ての人が楽しめることと、アイデアは日常生活の中にもあることを学びました。どらま館制作部週間は8月にも開催される予定です。私も早稲田文化の一つである“演劇”について、より理解を深めるために、次回の制作部週間や今後どらま館で開催される公演などにも足を運んでみたいと思います。

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