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競技ダンサー・タカギルナ 日本代表選手として世界のトップを目指す

これからも文武両道を貫いていきたい

国際教養学部 2021年3月卒業 タカギ ルナ

早稲田キャンパス11号館にて

「競技ダンス」と聞くと、その衣装からきらびやかなイメージを持つ人が多いかもしれませんが、「競技」という名の通り、芸術要素だけでなくダンス技術も求められるスポーツです。そんな競技ダンス界において、2014年から「公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(JDSF)指定強化選手」として活躍しているのが、今年3月に国際教養学部(SILS)を卒業したタカギルナさんです。2020年の「第40回三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権」ラテン部門で3位に入賞し、早稲田学生文化賞を受賞するなど、国内大会で実績を上げ、国際大会にも出場しています。今回は競技生活や学生時代の思い出、卒業後の進路などについての話を聞きました。

――どのような形で競技ダンスに出合ったのでしょうか。

ダンスを始めるきっかけとなったのは、通っていた幼稚園です。園長先生が競技ダンス界のアマチュアトップ選手を指導するコーチだったこともあり、卒園式でワルツを一曲披露することが伝統でした。その園長先生の下、遊び感覚でダンスを始めたのですが、小学校1年生で初めて競技会に出場し、徐々に本格的に取り組むようになりました。

――高校生で国際大会に出場するなど、競技ダンス界で活躍を続けるタカギさんが、国際教養学部に入学を決めた理由は何でしょうか? また、在学中に英国へ留学したそうですが、留学中のエピソードを聞かせてください。

国際教養学部に入学したのは、英語で学べるところや、さまざまなバックグラウンドを持った人たちに出会えると思ったからです。また、スポーツに限らず学びの幅を広げたいという気持ちもありました。留学先は競技ダンス発祥の地である英国・ロンドンを選び、そこでは舞台芸術について学びました。そんな中、ダンスの練習場所を探しに、ある日ロンドン大学の競技ダンスサークルを訪ねたのですが、偶然にも憧れの選手であるピーター・ダスカロフさんとジア・ジェームズさんがコーチをしていたんです! そのときの興奮は今でも忘れられません。また、世界的指導者として有名なシャーリー・バラス先生にも定期的に教わることができ、大きな財産となりました。

写真左:憧れのジア・ジェームズさん(中央)、ピーター・ダスカロフさん(右)はアマチュア界で世界トップクラスの選手
写真右:シャーリー・バラス先生(中央)、ダンスパートナー(左)と一緒に

ピーターさんとの練習風景

――国内最高峰の大会である「三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権」では、大学1年だった2017年から4年連続でファイナリストに選出されていますね。

三笠宮杯を振り返ってみると、 2018年の大会は英国への留学中で、3泊4日で一時帰国して出場したので特に大変でしたね。ダンスパートナーにロンドンへ来てもらい一緒にレッスンを受けたりもしましたが、ほとんどが一人での練習でした。これは「試練」だと捉え、自分やパートナー、そして今までやってきたことを信じて挑んだ大会となりました。結果的にファイナルに進むことができたので、この環境の中でのベストは尽くせたと思います。また、授業を欠席したくなかったので、大会後はその日の深夜に飛行機に乗り、ロンドンに着いてそのまま大学へ向かうというかなりの過密スケジュールでした。そういった意味でも思い出深い大会です。

――2020年11月、学生として最後の三笠宮杯ではラテン部門3位になり、その後、その成果がたたえられ早稲田学生文化賞を受賞しました。大会での衣装が非常に印象的でしたね。

衣装の製作風景。スポンサーである「ドレスショップシーズ」にて

予選で着用した赤のペアルックの衣装は、三笠宮杯への思いが特に詰まっています。衣装のスポンサー企業のデザイナーの方に「勝負に来たぞ!」と印象付けたいという私たちの思いをくみ取っていただきました。赤は私たちの陽気で情熱的な性格に合っていると感じますし、それが観客や審査員の方々に伝わったのではないかなと思っています。

2020年11月、第40回三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権予選にて(写真提供:おどりびより)

――ダンスの他に学生生活で力を入れていたことはありますか。

ロンドン留学中のオフショット。左端がタカギさん

やはり学業です。恩師でもある幼稚園の園長先生に「勉強ができない人はダンスもできない」と言われたことを今でも覚えていますし、長年ダンスをする中で、上達するにはただ踊るのではなく、思考力も重要だと感じています。私自身が何事も中途半端にできない性格ということもあり、学業と競技の両方をやると決めたからには全力で、という思いで取り組みました。この4年間は授業の課題と練習の日々でしたが、練習や遠征の移動時間の合間を縫ってコツコツと勉強していたかいもあり、学部のDean’s List(成績優秀者上位10%表彰)に2回選出されました。

――卒業後の目標を聞かせてください。

インターネット広告代理店に就職し、競技活動を続けます。目標は国内でアマチュアチャンピオンになること。そして日本の代表選手として世界のトップを目指します。仕事と競技の両立はこれまで以上に大変になると思いますが、文武両道を貫いてきた自分を信じて頑張ります。

第781回

取材・文・撮影:元早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ
2021年3月教育学部卒 川名 美希

【プロフィール】

神奈川県横浜市出身。県立横浜国際高等学校卒業。2007年「ボールルームダンス全日本チャンピオンシップ」小学校低学年スタンダードの部で優勝、文部科学大臣賞を受賞。2017年国際大会「アジアンワールドダンススポーツフェスティバルWDSFオープン」ラテン部門にて日本人で唯一決勝入り。2019年 「アジアシングルダンスチャンピオンシップス 台北」に日本代表選手として派遣され、ルンバの部で4位入賞を果たす。競技ダンスの魅力は、ペアダンスならではの相手との駆け引き、1人では生み出せないような迫力や表現を作り出せるところだと語る。リフレッシュ方法はおいしいものを食べること。趣味は舞台鑑賞。

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