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水泳部3年ぶりのメドレーリレー優勝 幌村尚「チームのみんなのために」

「仲間に支えられながら、全員で決勝に残るという気持ちで」

水泳部 競泳部門
スポーツ科学部 4年 幌村 尚(ほろむら・なお)

第96回日本学生選手権水泳競技大会にて。左から伊東隼汰選手(社会科学部3年)、幌村尚選手、平河楓選手(スポーツ科学部2年)、丸山優稀選手(法学部4年)(写真提供:公益財団法人日本水泳連盟学生委員会)

2020年10月1日から4日に行われた、「第96回日本学生選手権水泳競技大会」(以下、インカレ)の男子400メートルメドレーリレーにおいて、早稲田大学水泳部は3年ぶりの優勝に輝き、男子総合3位という目標を達成しました。優勝をけん引したメンバーの1人が、バタフライ種目で東京オリンピックの日本代表入りも期待されているスポーツ科学部4年の幌村尚選手です。卒業まで残り数カ月となった幌村選手に、大会や学生生活、今後の目標について聞きました。

※インタビューはオンラインで行いました。

――水泳はいつから始めたのでしょうか。

3歳のころ、スイミングスクールが家から近かったというのもあって始めました。6歳になるころには小さい大会に参加するようになったのですが、練習がとても嫌いで泣く自分を、母が無理やり抱えて送迎バスに乗せていたこともあったようです。ただ、自己ベストを更新するなど良い結果を出すと両親がご褒美をくれたので、練習は嫌いでも水泳は続けられました(笑)。中学2年生くらいから大会でも結果が残せるようになったこともあり、(地元の)兵庫県内で1位になりたいという気持ちが出てきました。

――これまでの競技生活の中で、自身にとってターニングポイントとなった出来事はありますか?

高校3年生の時に参加したリオオリンピックの選考会です。僕自身は3位という結果で、タイムも全然ダメという悔しい思いをしたのですが、その時に、僕と同じバタフライでは坂井聖人さん(2018年スポーツ科学部卒業)が、平泳ぎでは渡辺一平さん(2019年スポーツ科学部卒業)がオリンピックの代表権を勝ち取ったんです。その姿を見て、僕も早稲田に行こうと決意しました。だからこの大会は、早稲田に入学しようと思ったきっかけでもある、とても印象に残っている大会です。

(左)2020年2月、米国アリゾナ州で行った高地合宿での練習風景(中央が幌村選手)。左は白石崇大選手(スポーツ科学部2年)、右は平河選手
(右)高地合宿のオフにグランドキャニオンを訪れた際の一コマ(写真提供:早稲田大学水泳部)

――実際に早稲田に入学してからの競技生活はいかがですか?

高校までは1人で練習するのが基本で、チームで練習するということを味わったことがなかったこともあり、大学に入ってからは周りからの影響や刺激が多い毎日でしたね。生活面でも、寮での暮らしは初めてで期待も不安もありましたが、振り返ってみると、先輩、同期、後輩たちとの日々は大変なことがある一方で、とても楽しい毎日でした。また、高校のときから憧れの存在だった渡辺一平さんたちと練習や寮生活を共にできたのは大きかったです。10月に行われたインカレ前にも「頑張れ」と連絡をいただきました。早稲田でできたつながりはこれからもずっと続いていくと思います。

FINAスイミングワールドカップ2019東京大会にて。幌村選手は男子200メートルバタフライ決勝で優勝した(写真提供:早稲田スポーツ新聞会)

――そのインカレについて、男子400メートルメドレーリレーでは3年ぶりの優勝を飾りました。

メドレーリレーは、僕が1年生の時に優勝したものの、その後2年生、3年生では悔しい思いをしました。だから最後はみんなで優勝したいと思っていたので、それを達成できて良かったです。個人のバタフライ種目では200メートルも100メートルもうまくいかず、さらにメドレーリレーの決勝があった日は個人種目も含めると4本目のレースだったので、体も心も結構しんどかったです。それでも、最後の最後で後悔したくないという気持ちがすごくありましたし、チームのためにやるという気持ちがとても大きかったので、しんどくても、チームのみんなに支えられながら泳ぐことができました。

今回のインカレは、コロナの影響により出場枠に制限が設けられたことで、試合に出ることができなかったメンバーもいました。また、無観客での開催など慣れない環境ではありましたが、出場できなかった仲間たちの分も僕たちが泳いで、みんなの思いを背負うということを意識し、チーム全体がものすごく良い雰囲気で臨むことができました。僕が経験した4回のインカレの中でも、全員で一致団結して決勝に残るという気持ちが一番前面にあふれ出ていて、本当に良いチームワークだったので、良い結果で終われたと思います。

――コロナ禍で練習も思うようにできなかったと思います。また、東京オリンピックも延期となりました。

春は水泳部も活動休止となったため、僕は地元の兵庫県に帰り、緊急事態宣言が解除されるまでは水泳とは離れた生活をしていました。今年はコロナの影響で1年生と過ごす時間がとても短くて、僕が4年生になって寮でメンバーと過ごしたのは2カ月くらいしかなかったんです。それでも、寮を離れている間もチームでできることとして、毎朝の筋トレを、Zoomを通して1時間くらいみんなで行うなど、離れていてもチームと関わることが今まで以上に多くあったように感じます。一方で、オリンピックの選考会を兼ねていた4月の日本選手権が中止、目指していたオリンピックも延期となったときは、とてもつらかったです。でも時間がたち、少しずつ練習が再開され、インカレの開催が決まったことで、まずは目の前の大会に向けて自分がやれることをやっていこうと練習に集中して取り組みました。オリンピックについても気持ちをリセットして、また同じように頑張ってやるしかないと思っています。

2019年に行われた、第95回日本学生選手権水泳競技大会にて(写真提供:早稲田スポーツ新聞会)

――最後に、残りの学生生活や今後の夢、目標について聞かせてください。

今は卒論の提出に向けて頑張っています。卒論では、水泳をする際の筋電図について書いていて、バタフライのキャッチ(水をかく動作)の際にどこの筋肉が働いているかなど、自分自身の泳ぎから研究しています。自分と他の選手の泳ぎを比較する中で、筋肉を使っている部分がはっきりと分かるくらい違ったりするのが研究していて面白いですね。オリンピックはまだどうなるか分からないものの、来年4月に開催予定の選考会に向けて体をしっかり強化して、代表権を勝ち取りたいと思います。また、2022年に福岡で開催される世界水泳選手権や2024年のパリオリンピックも狙っているので、それに向けて努力し、一つずつ自分の夢をかなえていきたいです。

第773回

取材・文:早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ
社会科学部 2年 勝部 千穂

【プロフィール】
兵庫県出身。県立西脇工業高等学校卒業。3歳から水泳を始め、小学3年から専門種目をバタフライに。2015年世界ジュニア選手権200メートルバタフライで優勝。2018年日本選手権200メートルバタフライで日本代表入りを果たす。2020年10月に行われた日本学生選手権では、200メートルバタフライ2位、男子400メートルメドレーリレー優勝。趣味は、音楽鑑賞とYouTubeを見ること。所沢キャンパスでの4年間は、「緑が多く、地元と雰囲気が似ていて過ごしやすかった」と語る。
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