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早稲田の飲食店を「未来ワセメシPay」で支援 継続の難しさ痛感

飲食店の方々からの感謝の言葉で報われた

教育学部 4年 二村 祐介(ふたむら・ゆうすけ)

私は新型コロナウイルスの影響により閉店・倒産の危機に陥っている学生街の飲食店に向けて、早大現役生・卒業生が中心となって何か支援できないかと考え、今年4月に「未来ワセメシPay」を企画しました。外出自粛の中、未来に食べるためのワセメシを先払いで購入することで、自分の好きな飲食店に金銭的支援を行うことができるという仕組みです。

私がこの企画をリリースした理由は2点あります。まず1点目は、昨年12月に早稲田大学の公認サークル12団体で行ったパフォーマンスサークル合同公演「四谷大作戦」で私が統括を務めた際、油そば店の武蔵野アブラ學会様から協賛をいただいたことです。2019年度限定、かつ初開催の公演だったため、どれほどの集客が見込めるか想像がつかない状況でしたが、「早稲田の学生や働いてくれたアルバイトの子たちに恩返しがしたい」という店長様のご意向で協賛をいただけたのです。その店長様のお気持ちに、いつか恩返しがしたいと考えていました。

2点目は、日本全体が新型コロナウイルスの影響を受けている中で、学生である自分の無力さを悔しく感じたからです。厳しい状況に入ってから、オンラインフードデリバリーサービスの「Uber Eats」やデリバリー&テイクアウトアプリの「menu」などさまざまなデリバリー事業に飲食店の申し込みが殺到し、新規登録が滞ってしまっているようなパンク状態でした。そこで、学生の立場だからこそできる活動をと考え抜いた結果が「未来ワセメシPay」でした。

このツイートのインプレッション数は42万を超え、大きな反響がありました

早稲田で生まれた支援の中では最速だったこと、また、大手メディアに複数取り上げていただいた効果もあり、4月16日のリリース直後から多くの方に「未来ワセメシPay」を認知いただくことができました。しかし、残念ながら長期的な効果は薄かったと感じています。コロナ禍で、早稲田に限らず多くの街で支援事業が立ち上がりましたが、徐々に日本全国で「支援疲れ」の風潮が出てきていました。

また、これはクラウドファンディングなどにも共通して言えることですが、「先払い」してもらって金銭を先に回収することのリスクが、企画の継続性を阻んだように感じています。秋学期も学生が以前のようには街に戻らないことが想定され、閉店・倒産している飲食店は後を絶ちません。そのリスクがある中で、この企画の主導が法人ではなく学生である私個人であること、「ボランティア」でユーザーに訴え掛けることの限界など、難しい点が多かったように思います。

未来ワセメシPayを通じて、ボランティアとして行うことの時間的な限界といったものも痛感しました。ユーザーに対して、金銭軸でも、時間軸でも、メリットが明確に存在しないと事業を拡大させることが難しいと思います。これらのボランティアに対する悩みは、他領域ではありますが、私が今起業して法人を持つことになったきっかけにもなりました。

大変なことが多かったものの、飲食店の方々から「学生がこんなことを考えてくれたことが心の支えになる」といった感謝のお言葉をいただき、いち早く行動をとることができて本当に良かったと感じています。未来ワセメシPayの運営は既に終了していますが、今回の活動が飲食店の方や何か行動を起こそうとしている学生に、少しでも影響を与えることができていたらうれしいです。

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