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AGA(男性型脱毛症)の対処法は?

保健センター西早稲田分室 保健師 坂東(ばんどう)

脱毛症とは

脱毛症とは、一般的に「毛髪が抜けて、毛髪の数が少なくなる状態(毛髪の脱落)」を指し、原因によって「円形脱毛症」、「栄養障害による脱毛症」、「病気による脱毛症」、「薬剤・化学物質による脱毛症」などに分けられます。

一方、毛髪の数は減らず、大半の毛髪が細く短い毛に置き換わる軟毛化により、毛髪の量が減ったように見えることもあります。AGA(男性型脱毛症、Androgenetic Alopeciaの略)の初期症状がこれに当たります。今回は、このAGAについてお伝えします。

AGA(男性型脱毛症)とは

最近はCMでもよく聞かれるようになったAGAですが、実は、日本人の成人男性の約3人に1人がAGAになると言われています。思春期以後、早い人では20代前半から、特に頭頂部や前頭部の毛髪が軟毛化し、年齢とともに進行します。

原因は、思春期に体の中に増えるアンドロゲン(男性ホルモン)の作用によるものです。 AGAは遺伝的な素質が大きく左右し、現在は専門医による遺伝子検査で確認することもできます。また、生活習慣によってAGAを発症するリスクが高まると考えられています。禁煙、バランスの良い食事などを心掛けましょう。

AGAの治療

AGAは「病気」ではなく人体の自然現象ですが、若い人にとっては悩みの原因になることもあると思います。近年はさまざまな研究が進み、有効な治療方法が登場しています。遺伝子検査同様、治療を考える場合は、医師の処方が必要な内服薬での治療が適応するかどうか、皮膚科の専門医に相談することが大切です。

気になる人は、ウィッグ(かつら)を使用するのも一つの方法です。ウィッグを使うことで心理的なQOL(生活の質)が向上すると言われています。また、ウィッグを装着しても脱毛が悪化することはありません。こちらも検討する際は、専門医に相談しましょう。

頭皮に人工毛を植え付けること(植毛)は、異物反応を起こす可能性があり、安全とは言えないのでお勧めできません。また、近年はインターネット広告などによる「毛髪ビジネス」が問題になっています。特に発毛効果がないのに、過剰な料金を請求されることがありますので、気を付けましょう。

【参考】
公益社団法人 日本皮膚科学会
東京医科大学脱毛症外来

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