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答えの出ない事態や不安に付き合う力

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって、私たちの生活は一変してしまった。お互いに慣れないオンライン講義はもちろんだが、学生の皆さんもさまざまな影響を受けていることだろう。

どの学生にもあてはまるのは、SNSは発達していても、友達とリアルに会えないという孤独感ではないだろうか。体育各部や体育系サークルに所属している人は、試合の予定も不透明で、モチベーションの維持に困っている人も多いはずだ。練習がままならず、体力や技能が衰える不安とも闘わなければならない。アルバイトがなくなってしまった、就職難の時代が来るかもしれないなど、経済面での不安を抱えている人も少なくないと思う。

助言になるかどうか自信はないが、未経験のパンデミックを生き抜くために、「ネガティブ・ケイパビリティ」という概念を伝えたい。ネガティブ・ケイパビリティとは、答えの出ない事態や不安に付き合う力のことである。これまで私たちは、物事の処理能力や勉強法・受験テクなど、実際に使えるハウツー的なものを重んじてきた。しかし、ネガティブ・ケイパビリティは、論理を離れた、解決策のない宙ぶらりんの状態を回避せず、耐え抜く能力を指す。

パンデミックにおいては、感染拡大防止か、経済回復のどちらを重視するかでも、専門家の間でも意見は異なり、最適解を判断するのは難しい。ネガティブ・ケイパビリティを効率的に身につける方法も、正解は見いだせない。行き詰まったときにこの概念を意識していくしか、今後も重要であるこの能力を養う方法はないように思う。

(MN)

第1074回

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