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創造理工総代・奥井祐貴「大学院で気体の流れの研究を続ける」

2019年度卒業 総代メッセージ【2020年度入学記念号】

創造理工学部総代・奥井 祐貴(おくい・ゆうき)さん

滝沢研二研究室で「流体構造連成解析」を研究

創造理工学部での4年間は課題をこなすのが大変でしたが、楽しい日々でもありました。滝沢研二教授の研究室では「流体構造連成解析」と呼ばれる分野を学びました。これは簡単に言うと、数値計算技術を駆使し、流体と構造物が相互に関係し合って起きる物理現象を解析しようというものです。研究室配属の際、空気の流れを解析するのは難しそうだけど何か面白そうだなと、漠然と興味を持ったことを覚えています。

この学問領域にはたくさんの研究テーマがあり、その中で私は超音速パラシュートの数値解析をテーマとした研究にチャレンジし、卒業論文にまとめました。パラシュートが落下する際、空気の流れでパラシュートが変形します。物体が変形すると空気の流れも変化します。そういう互いに影響を及ぼし合う運動を計算するためのモデルの構築という研究です。

超音速パラシュートのイメージ図

研究室での日常は、コンピューターで導いた解析結果を他の機関が実施した実験データと比較して妥当性を検証するなど、根気のいる作業を黙々と繰り返すことが少なくありませでした。そうした中でも研究室の仲間と共同で作業する工作実習があり、チームワークを求められる状況で連帯感が生まれ、楽しい時間になりました。簡単な機械を作って、性能を競うコンテストのようなこともしました。3年生の夏には企業の工場見学もあり、タービンの製作現場を訪問するという貴重な機会を得ました。

 きっかけは航空機など大型輸送機が好きだったこと

なぜこの研究に関わるようになったのかを考えてみると、子どものころの興味や関心が関係しているように思えます。幼いころから魅了されていたものが、航空機とか新幹線とか「大きくて速い」乗り物でした。理屈はなく、単純にすごいなぁと感じていました。そして興味があることや楽しいと思えることは、実際にやってみようと行動に移すタイプの子どもでした。現在、私が学んでいる研究の応用分野は多岐にわたり、宇宙船や超音速旅客機の開発などにも重要な技術として用いられます。今、改めて思い返すと、結局、子どものころからの興味にたどり着いたという感じです。卒業後は大学院創造理工学研究科に進み、引き続き滝沢研究室でさらに研究を深掘りしていこうと思います。

充実した卒業式を楽しみにして

課題をこなすことが大変な4年間でしたが、勉強だけに没頭していたわけではありません。スポーツが好きで軟式野球のピッチャーなどをして楽しんでいました。ですから今も勉強の合間にバッティングセンターで思いっきりボールを打ったり、友達と卓球をしたりしてリフレッシュしています。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため卒業式も入学式もなくなりましたが、新入生の皆さんはきっと4年後に充実した形で卒業式を迎えられますから、それを楽しみに学生生活を楽しんでほしいと思います。

リフレッシュするため、研究室メンバーでサッカーやバスケットボールなどさまざまなスポーツを楽しんだ

取材・文:武田範夫

撮影:石垣星児

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