2019年度卒業 総代メッセージ【2020年度入学記念号】
心理学・建築学・文学・生物学・脳科学…
人間科学部では、心理学や建築学・文学・生物学・脳科学・情報学など、人間を取り巻く学問を幅広く学習しました。関連する領域を横断的に学ぶことで、複眼的に問題を捉え、さまざまなアプローチ方法を考えられるようになったと思います。
特に力を入れていた授業は「情報学」や「インターネット科学」で、JavaやPythonといった言語を使って実際にプログラムを組みました。プログラムが企業でどのように利用されているのかを知りたいと考え、3年次にはITベンチャー企業でのインターンシップに参加。機械学習やディープラーニングの先端技術に触れながら、システムやソフトの裏側にある構造を学ぶことができました。
1年次から、毎回の授業に真剣に取り組むことを強く心掛けていました。さまざまな科目を履修する中で中途半端な学びとならないよう、先生の発言を細かくメモしながら授業に臨み、試験対策を入念に行い、レポートのクオリティーにもこだわるように心掛けていました。そうした点がGPAの数値にもつながり、総代として認められたのかもしれません。
サークルでは小説執筆に挑戦
一方、所属していた「創作サークル GIFT」(公認)では小説の執筆に挑戦していました。3年次には幹事長としてメンバーの作品を取りまとめて、印刷所とやり取りをしながら本を制作し、コミックマーケットなどのイベントに出展して大学の外の人とも積極的にコミュニケーションを図っていきました。自発的に行動することでさまざまな人と関わりが持てることを実感しました。
卒業後は、ITサービスを提供する企業でシステムエンジニアとして働きます。クライアントの潜在的ニーズをくみ取り、問題の本質を理解して対処する上で、4年間の経験を通じて見識を広げたことは大いに役立つと考えています。スキルアップのために応用情報技術者試験にも臨み合格しました。入社後に頼られる存在となれるように、今後も努力し続けていきたいと思います。
授業が始まる前に、情報収集の徹底を
入学式がなくなってしまった今年の新入生の皆さんは、授業開始を待つ中で不安な気持ちを抱いている人もいることでしょう。
しかし、こんな時期だからこそできることもあります。例えばインターネットでの情報収集。大学のクラブやサークル団体は、SNSなどで積極的に広報活動を行っています。Twitterで、「アニメ」「創作」など興味のあるキーワードでハッシュタグ検索すれば、きっと自分に合うサークルが見つかるはず。対面では限定的な情報しか得られないかもしれませんが、インターネットなら幅広い情報を効率的に得ることができます。また、各学部や研究室のSNSアカウントもあるので、情報収集をして入学後のイメージを描くのもいいでしょう。
入学後は同じ経験をした同級生に、「4月は何をしてた?」と話し掛ければ、共通の話題で盛り上がるかもしれません。どんな状況でも自分ができることを考えて自発的に動くことで、きっと大学生活も実りの多いものになると思います。
取材・文:藤森優香
撮影:石垣星児