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在重慶体験日本学校生活

人の温かさや純粋さに触れてイメージが変わった

法学部 2年 黒岩 祥悟(くろいわ・しょうご)

2019年3月に国際交流基金日中交流センター主催の日中文化交流事業に参加しました。この事業は日本と中国の文化交流を促進することを目的に、大学生が企画を立案し現地に派遣されるものです。既に参加が決まっていた知人が第二外国語で中国語を履修していた僕に声を掛けてくれて、「早稲田日中大使」というチームの一員に加わりました。日中交流促進の使命を負ったわれわれは重慶に派遣され、重慶師範大学日本語学部の授業にお邪魔したり、小学校を訪問しました。加えて、日中の違いや日本文化を伝えるべく、「学校」をテーマに「ふれあいの場」という重慶市民や日本語学習者との交流イベントを開催しました。

イベントでは日本文化を紹介するブースをいくつか設けるという形をとり、僕は空手と給食の担当になりました。他にも日本アニメのアフレコ、着付け、茶道、昔遊び、日本語講座のブースを設けました。担当が決まった時点で二つの不安が生じました。第一に、僕は小学校の6年間、空手を習っていましたが、小学校卒業後は全く空手に触れずに生きてきました。つまり、空手をやっていた期間と同じくらいのブランクがあり、人に教えられる状態ではありませんでした。第二に、僕は一人暮らしをしていますが、自炊はほぼしません。そんな料理の素人が炎の料理長を務めることになったのです。これらの要因により心配性の僕は渡航までの数カ月間、一睡もできない日々が続きました。

CPと共に給食の準備

しかし、担当になった以上やらないわけにはいかないので、カウンターパート(以下、CP)という、現地の受け入れ担当である重慶師範大学の学生と密に連絡を取りました。具体的には、給食で焼きギョーザ、おにぎり、みそ汁(インスタント)を提供する予定だったので、これらを調理するのに必要な道具はあるか、ブースを設置する場所はどのくらいの広さがあるかなどを聞きました。開催にあたって新たに購入が必要な物品もあったので、CPにお願いしてタオバオ(中国のアリババ・グループのショッピングWebサイト)などで購入してもらったりもしました。CPは日本語学部の学生で日本語が話せたため、安心しきって日本語でやり取りをしていました。しかし、時々内容が伝わっていないこともあったため、必要に応じ中国語や平易な日本語を使うようにしました。われわれ日本人が外国語を話すとき、とてもエネルギーを使いますが、平易な日本語を使うのもまた同様に難しいものでした。

準備を進めているうちにあっという間に当日になりました。制約によりあまり宣伝活動ができなかったにもかかわらず、約150人の方に来ていただきました。空手ブースは僕の迫力のある顔と道着姿に近づきづらかったのか、最初はあまり人が集まりませんでした。しかし、空手チームのCPの熱心な勧誘により空手教室を開講することができ、成功を収めました。給食では調理担当のCPが日本流の調理法に従ってくれず、焼きギョーザが揚げギョーザになるなどハプニングもありましたが、CPとどこからともなく来たボランティアの人たちの力により、なんとか給食の提供ができました。

YouTubeで空手の動画をたくさん見て、昔の記憶と感覚を呼び覚ましました

今回の派遣では、何と言っても中国の学生のエネルギーと行動力に驚かされました。われわれは昼間の準備だけで生ける屍(しかばね)と化しましたが、彼、彼女たちは朝から晩まで楽しそうにせっせと作業を進めてくれました。CPなしにはふれあいの場開催はおろか、学食で食事にありつくことすらできなかったでしょう。正直に言うと、これまで中国の方には「爆買い」などのメディア報道からあまり良いイメージを持っていませんでしたが、人の温かさや純粋さに触れ、そのイメージが大きく変わりました。また、現地で電子決済や電動バイクの普及を目の当たりにし、中国の技術、発想力に驚きました。今回追加メンバーとして参加したのですが、貴重なチャンスと経験を得たことを幸運に思います。

日中の学生で集合写真(筆者は前列右から3人目)

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