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イギリスはどれほどEUだったのか?

3月の半月は、ここ10年以上オクスフォードに滞在している。今年は、29日に Brexit を目の当たりにできるはずだったのだが、ご承知のように当てが外れた。本欄にもその顛末(てんまつ)を書こうとしていたのだが、その目論見(もくろみ)も外れてしまった。しかし、どれだけの事が書けたのか疑問だ。学都ということもあってか、オクスフォードは落ち着いていた。途中 British Library に行くため、ロンドンにも出たが、やはりいつもとそう変わらない。むしろ、国民投票前の方が騒然とした空気を感じた。

疑問はもう一つある。イギリスは、どれほど EU だったのか? 通貨も pound のままだったし、車も mile を基準に走っている(新しい道路には、申し訳のようにキロの杭が見られる)。体重も stone で測る習慣が残っている。Time zone もポルトガル以外の西ヨーロッパとは違う(これはどちらが違えたいのか)。

それ以上に違うのが言語だ。英語は今や世界共通語だという。ところが、言語そのものの特徴からいうと、英語は欧州の中では孤立言語と言ってよい。スペイン語話者とイタリア語話者は、それぞれの言語で意思の疎通ができる。スカンジナビア航空は、参加3カ国の言語で運営される。「ヨーロッパ言語共通参照枠」という言語運用能力の評価基準があるが、これも日常的に複数言語を使う可能性がある大陸欧州人には余計なお世話だ。

知人のフランス人が「フランス、ドイツともイギリスが出て行ってくれるのに、ほっとしている。」と教えてくれた。なるほど、その通りかと思う。

(AM)

第1044回

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