Waseda Weekly早稲田ウィークリー

特集

早大生の一人暮らし・寮生活 始める前に知っておきたいホントの話


大学進学や就職を機に始める人も多い、一人暮らしや寮生活。楽しみな一方で、「本当にやっていけるかな?」と不安も募ります。今回は早大生の中から、実際に一人暮らしをしている3名と、寮生活をしている3名で座談会を開催! 一人暮らしや寮生活の前に準備しておいた方が良いことや、物件の選び方、より良い生活のちょっとしたコツなど、事前に知っておきたいポイントについて聞きました。

INDEX
▼一人暮らしの部屋選び 準備や必要なことは?
▼寮生活ってどんな感じ? 一人暮らしと何が違う?
▼部屋探しや学生寮のインフォメーション

一人暮らしの部屋選び 準備や必要なことは?

一人暮らしをしている早大生3人に、物件探しから実際の生活まで、気になるポイントを聞きました。

商学部 4年 西嶋 大翔(にしじま・だいと)
政治経済学部 3年 山崎 智哉(やまさき・ともや)
文学部 3年 川原 春乃
(かわはら・はるの)

上から、京都府出身の西嶋さん、福岡県出身の山崎さん、富山県出身の川原さん

バスタブのない部屋を選ぶのもあり!? 部屋選びのポイント

――一人暮らしを始める前、不安だったことは?

「実家で使っている洗剤など、あらかじめ聞いておけば良かった」と言う川原さん

川原:やっぱり家事全般ですね。料理や洗濯、掃除も家族に任せきりだったので…。

西嶋:親がいない生活になるので、僕は朝起きられるかが不安でしたね。

山崎:僕が不安だったのは、生活より交友関係です。高校まではクラスがありますが、大学では授業ごとに人が入れ替わるので、馴染(なじ)めるか不安でした。

川原:そうですね、たしかに最初は孤独感がありました。東京には親戚もいないし、土地勘もなかったので。

――今住んでいる部屋の間取りや、選んだ基準は?

川原:間取りは1Kで、一番重視したのは防犯面です。親と相談して、オートロック・鉄筋コンクリート造り・2階以上という条件で探しました。その分、家賃との兼ね合いで大学からは少し離れましたけど。

「1Kだとエアコンがすぐに効くのが良いです」と話す山崎さん

山崎:僕も1Kです。家賃は抑えつつ、通学時間がかかりすぎないように、立地とのバランスも見て決めました。

西嶋:自分はロフト付きの1Rです。風呂とトイレが別のセパレートタイプにこだわりましたが、その代わり築年数は古い方に妥協しました。

山崎:妥協という点だと、僕が選んだ部屋はバスタブがなくてシャワールームだけなんです。その分、家賃が1~2万円ほど下がるんですよ。

西嶋さんは、「築年数がたっていると家賃が安めですが、中でもリノベーションしている物件がお勧め」と話す

西嶋:同じです! 実は僕の部屋もシャワーだけです。湯船につかりたいときは近所の銭湯に行けばいいかな、と。

山崎:僕も銭湯に行ってます。通ううちに顔を覚えてもらえて、地域の皆さんと交流できるのも楽しいですよね。

川原:私はバスタブ付きで、洗面台と一体型の2点ユニットバスタイプです。トイレとお風呂が一緒になっているのは好きではなかったので、避けました。

自由で楽しい一人暮らし でも病気になると大変!

――住んでみて、「失敗だったかも」「予想と違っていた」と思う点はありますか?

西嶋:プロパンガスだったのは少しマイナスでした。災害時の復旧は早いと聞きますが、都市ガスと比べると毎月のガス代が高くて…。

山崎:部屋というより居住地(東京)の話なんですが、ゴミ出しが早朝だったことに驚きました! 地元は夜だったので。

川原:私は、部屋探しの時に、もっと町や最寄り駅の雰囲気を見ておけば良かったと思いました。地図だけでは、実際の道の凹凸や明るさ・暗さなど分からないところがあるんです。また、荷ほどきや家具の組み立ては意外と時間がかかったので、引っ越しスケジュールも余裕を持っておけば良かったです。

――実際に一人暮らしをしてみて、良かったこと・大変だったことは?

川原:私は一人になったことで、自分がどれくらい人とのつながりを求めているのか、家族や友人の存在がどれだけ大きかったのかを実感しました。

山崎:自分のリズムで生活できるのが一番の良さですね。実家では家族のスケジュールに合わせる必要がありましたが、今は自分で決められます。その分、自己管理は必須ですけどね。

西嶋:地元を離れたことで、逆に高校時代の友だちとの仲が深まりました。東京に来たときに泊まりに来てくれたり、一人暮らしだからこそ気軽に誘えたりもします。

川原:ただ、病気になると大変ですよね。コロナやインフルエンザにかかったときは本当につらかったです。体調が悪い中、食事も自分で用意しないといけませんし。

山崎西嶋:同感です!

山崎:そういうとき、頼れる友だちがいると心強いです。普段からお互いに助け合える関係を作っておくと安心ですね。

(左上)サークルのメンバーとカキを食べに茨城県の那珂湊へ行った時の西嶋さん。(右上)大学の友人と石川県へ行った時の山崎さん。(下段)川原さんは、大学で多くの仲間とキャンパスツアーガイドをしている

――これから一人暮らしをする早大生へのアドバイスをお願いします。

川原:予定のない日でも外に出て、生活リズムを整えると良いです。あとは地元の名産品を実家から送ってもらうと、日々の楽しみにもなりますね。

山崎:自転車があると行動範囲が広がって便利です。それから、掃除機はなくても意外と大丈夫。粘着クリーナーや箒(ほうき)で十分きれいになります。

西嶋:日用品はECサイトのセールでまとめ買いするとお得です。家具や家電は、最初に全部そろえようとせず、暮らしながら本当に必要なものだけを少しずつ買うのがコツ。家電は中古や型落ちでも十分です。

左から、川原さん、山崎さん、西嶋さん

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寮生活ってどんな感じ? 一人暮らしと何が違う?

早稲田大学には、大学直営の国際学生寮WISH、大学専用の国際学生寮WIDをはじめ提携寮が多数あり、国内外出身のさまざまな学生が寮生活をしています。今回は、WISHとWIDで生活している3人に話を聞きました。

教育学部 3年 加藤 ソフィ 信子(かとう・そふぃ・のぶこ)
文学部 1年 倉住 元悠(くらすみ・もとはる)
スポーツ科学部 2年 正木 紗(まさき・さら)

上から、山形県出身の加藤さん、山口県出身の倉住さん、岡山県出身の正木さん

※寮生の日々の生活を支援する学生リーダー・RA(レジデント・アシスタント)は、寮費は無料、食事・諸経費は自己負担となります。また、WIDは寮の場所や、食事別・食事付きにより、寮費が異なります。

寮生同士のコミュニケーションが楽しい! セキュリティーも安心な寮生活

――寮生活を始める前、不安だったことは?

倉住:お金のことですね。奨学金を生活費に充てているので、その範囲でやりくりできるか心配でした。

加藤:親元を離れて東京で暮らすのが初めてだったので、寮とはいえ不安はありました。これまでは何かあれば家族をすぐ頼れましたが、それができなくなって。最初はホームシックにもなりました…。

正木:私は「寮生活ってどんなものなのか」がイメージしきれず、他の寮生とどうコミュニケーションを取るか、どんな距離感で接すればいいのかなどが不安でした。

写真左:「寮内だけでなく、料理やごみの分別、電車の乗り方など、一般的な生活ルールをあらかじめ知っておくと良いです」と話す加藤さん
写真右:倉住さんは、「生活費は決めた範囲内に収めて生活する」と覚悟して上京したそう

――倉住さんと加藤さんはWISH、正木さんはWIDに住んでいますが、寮選びで重視したポイントは?

加藤:WISHは家賃が比較的安く、国際学生寮である点に惹かれました。地方出身なので、国際的な交流ができるのは魅力でしたね。

倉住:WISHは中野にあって立地が良いですし、フィットネスルームや大浴場、防音完備の音楽室など設備も充実しています。活躍されている社会人の方のお話が聞けるSIプログラムも魅力的です! 8月には実地研修として、3泊4日の富士山研修にも参加しました。

思っていたよりも“時間管理”が大変だという正木さん。「寮内の友人や、寮長・寮母が本当に頼りになる」という

正木:私は所沢キャンパスにも近いWIDを選びました。部活動もしているので、朝晩の食事付きを選べたのも助かります。見学の際に寮母さんと話して、「ここなら安心して暮らせそう」と感じました。

――寮生活の良い点、「もう少しこうだったら…」と思う点は?

倉住:思っていた以上に楽しいです! キッチンに行くと誰かがいて、自然と会話が生まれます。入り口には警備員さんが常駐してくれて、カードキーでの入館なのでセキュリティー面も安心です。困るのは、そのカードを忘れて部屋を出てしまったときくらいですね(笑)。

加藤:いろいろな人と話せるのが楽しいです。もともと人付き合いは得意ではなかったのですが、寮に入ってから少し変わったと感じます。ただ、寮内では共同生活の部分もあるので、生活スタイルや価値観をすり合わせる必要があるのは大変かもしれません。

正木:それでいうと、WIDは全員一人部屋で、プライベートがしっかり確保されています。共有スペースもありますが、基本的にはそれぞれの生活が中心。その上で食堂などで顔を合わせると会話が弾む、という距離感が心地良いです。

加藤:逆に気を付けないといけないのは、生活リズムが崩れやすいことですね。自由すぎるので、だらけようと思うといくらでもだらけられます。

倉住:高校生の頃は親に干渉されるのが煩わしかったですが、今になってありがたみを実感しています。

(上段左)所沢キャンパスの学食で、正木さんの食事風景。(上段右)WIDでの食事の一例。「しっかりとした食事がとれるのがポイント」だそう。(左下)WISHの友人とドライブで羽田空港へ行った倉住さん。(右下)WISHのハロウィンイベントでの加藤さん

学生生活はあっという間…。家計簿や日記を付けるのがお勧め!

――では、これから寮生活や一人暮らしを始める早大生へのアドバイスをお願いします。

加藤:家計簿を付けるのは本当にお勧めです。特に、キャッシュレス決済だとお金を使っている感覚が薄くなりがちなので。

正木:私は夜寝る前にカーテンを開けておき、朝日で自然に目が覚めるようにしています。もちろんプライバシーには気を付けながらですが、朝起きるのが楽になりますよ。日記も付けていて、もやもやした気持ちを書き出すと、気分がすっきりして前向きになれます。

倉住:僕は毎朝ご飯を必ず食べるようにしています。朝にエネルギーを付けないと、一日を乗り切れないので。それと、正木さんと同じですが、大学生活はあっという間なので、日記で記録しておくと、後で振り返ったときに楽しいです。

加藤:部屋を自分にとってリラックスできる空間にしておくことも大事ですよね。私はアンティークが好きなので、そういったアイテムを集めて部屋を飾っています。

写真左:加藤さんのWISH(RA)の自室。ベッドの背についている本棚と友達とお茶するテーブルがお気に入り。好きなものに囲まれると気分が上がるそう
写真右:同じフロアの友達に、倉住さんの地元・山口県の郷土料理「瓦そば」を振る舞った様子。共用キッチンでさまざまな料理を楽しむという

正木:そうですね。「住めば都」という言葉のとおり、最初は不安でも、大体のことはなんとかなりますし、気付いたら上手く適応しているというか。自然と環境も変わっていくものだと思います。

倉住:本当にそうだと思います。一人暮らしって意外となんとかなるものです。今の生活もしっかりと満喫し、あまり心配しすぎず、新しい生活を楽しんでください!

左から、加藤さん、倉住さん、正木さん

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部屋探しや学生寮のインフォメーション

早稲田大学のグループ会社では、早大生の住まい探しのお手伝いをしています。また、学生寮も案内しているので、検討してみてください。

学生住宅フェア

株式会社早稲田大学プロパティマネジメント・学生住宅センター、早稲田大学生活協同組合・住まい探しセンター共催
Webサイト:https://www.waseda-sumai.jp/index.html

学生生活課 学生寮デスク

Webサイト:https://www.waseda.jp/inst/rlc/student_dormitory/

国際学生寮WISH(左)、WID早稲田(右)

早稲田大学周辺の家賃相場と電車の定期代・所要時間一覧(画像提供:早稲田大学生活協同組合 住まい探しセンターwebサイトより)※画像をクリックするとWebサイトが開きます

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取材・文:山田井 ユウキ
撮影:FREE SECTION 岡本 明洋

【次回フォーカス予告】12月15日(月)公開「箱根駅伝特集」

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日は毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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