Waseda Weekly早稲田ウィークリー

特集

世界に広がる早稲田の絆で実現! 「海外赴任/留学前コンサルテーション」

【2021年度創立記念特集】

早稲田大学の同窓会組織「早稲田大学校友会」(以下、校友会)は、毎年創立記念日(10月21日)頃の日曜日に行う「稲門祭(とうもんさい)」をはじめ、「先輩と語ろう!」といったイベントを通して、在学生と校友(卒業生)をつなげています。その校友会の新サービス「海外赴任/留学前コンサルテーション」をご存じですか? 海外に赴任・留学予定の早稲田大学の校友や在学生が、渡航先に居住する稲門会(早稲田大学の卒業生組織)のメンバーにオンラインで無料相談ができるもので、この夏にスタートしました。

今回は、記念すべきサービス利用者第1号で、米国・ニューヨークに留学中の学生と、応談したニューヨーク稲門会メンバーのインタビューをお届けします。校友会は人と人とをつなぎ、可能性を広げることのできる心強い存在です。皆さんも世界に広がる早稲田の魅力を感じてみませんか?

大学発という安心感。現地からのリアルな助言で不安や悩みを解消

政治経済学部 4年 上野 奏汰(うえの・かなた)
ニューヨーク稲門会 副会長 加賀 一秀(かが・かずひで)(1991年教育学部卒)

――「海外赴任/留学前コンサルテーション」は各稲門会の協力により実現できたサービスです。まずはニューヨーク稲門会で副会長を務める加賀さんが、稲門会と関わるようになったきっかけを教えてください。

現在、EOS Accountants LLPパートナー

加賀 卒業後、公認会計士となり、税務コンサルティングを行っています。2000年から仕事の場をアメリカへ移しました。稲門会との関わりは、2007年にニューヨークへ引っ越した際に、大学の先輩に誘われてニューヨーク稲門会の集まりに参加したのが最初です。それまでは稲門会とほとんど関わりがなかったのですが、いきなり幹事を任されてしまいました。しかし、頼まれたら引き受けるタイプなので二つ返事でOKし、それから深い関わりの末、現在に至ります。

今回は大学からの依頼を受け、「母校への貢献」を目標の一つに掲げている私たちニューヨーク稲門会としても願ったりかなったりの話だったので「ぜひお願いします」と引き受けました。

――そしてこのサービス利用者の第1号となったのが、ニューヨーク大学に留学中の上野さんです。なぜ利用しようと思ったのでしょうか?

上野さん

上野 大学受験のときから、願わくはニューヨーク大学に進学したいという思いを抱いていたんです。経済の中心地で、世界中から留学生が集う国際交流の盛んな大学というところに憧れがありました。昨年の9月に留学を予定していたのですが、コロナの影響で中止になってしまって…。今年になってまた機会が巡ってきて、数年越しに夢をかなえることができました。

8月末の出発に向けて準備をする中で「留学前コンサルテーション」のWebサイトを発見し、「これは絶対に利用したい」と思ってすぐに申請しました。今はインターネットで調べるだけでも、ある程度の情報は仕入れることができると思います。ただ、現地に住む卒業生からの、よりリアルな助言は必ずためになるだろうなと。大学のサービスということもあり、安心感もありましたね。コンサルを受けるにあたってのスケジュール調整は大学側がスムーズに進めてくれました。

加賀 事前に相談内容を確認するのですが、上野さんの志の高さには驚きました。私が学生だったころよりも就職や将来に対する考えがよりシビアなんだなと感じましたし、「インターネットにない情報を押さえたい」といった意欲にも圧倒されました。実際にオンラインで話した際には「インターンシップに挑戦したい」と熱く相談してくれましたよね。

写真左:学生時代の加賀さん。野球帽とマイメガホンで、時間の許す限り野球部の応援をしていたそう
写真右:留学前、国際学生寮WISHのRA(レジデント・アシスタント)を務めていた上野さん(後列左から2人目)。RAの仲間たちとクリスマスの飾り付けをしたときの様子

上野 そうですね。新しい環境に飛び込むからには、今までしてこなかったことに積極的に挑戦したいと思っていて、その一つが長期インターンシップでした。ただ、参加したいとは思ってもどのような職があるのか、どうやって企業を探せばいいのかなどが分からず…。相談する中で、就労ビザではなく留学ビザで滞在するため、日本でインターンシップを探す数倍難しいという現状を知りました。その上で、ニューヨーク大学へ問い合わせてみるとか、日系の企業や団体を一つ一つ当たってみるなどの選択肢があることを教えていただきました。そのアドバイスをもとに、知り合いに相談したりしながらいろいろ探したのち、最終的にはNPO法人でのインターンシップが決まり、10月から働いています。

実際のコンサル時の様子。ニューヨーク稲門会からは加賀さんの他に池田さんが参加した(左下が加賀さん、右下が上野さん)

――とてもアグレッシブに準備していたのですね。一方の加賀さんは、相談を受ける際に「伝える内容が攻略情報になりすぎないように」と意識されていたそうですね。

加賀 そうなんです。失敗のないようにしっかりリサーチし、情報をガチッと押さえてから挑戦する、というのが現代を生きる人のマインドにあると思うのですが、それによって“アドベンチャー感”がなくなってしまうのはもったいないと感じています。新たな生活での楽しさが半減してしまわないように、応談者として情報を与え過ぎないこと。これが大事なのかなと。話の引き出しがたくさんあるに越したことはないので、失敗してもいいから最終的には多くの笑い話を持って帰ってほしいのです。もちろん、生活する上で身に危険が及ばないよう重要なことはしっかりお伝えしました。

上野 どうしても準備万端にしたくなってしまいますね…。でも、その意識は忘れずに持っていたいと思います。

写真左:ニューヨークへの渡航日に空港にて。これから留学が始まるという瞬間
写真右:留学中に取り組みたいことの一つである茶道。渡航後初、かつ久々の稽古だったので緊張したという(マンハッタンの稽古場にて)

――コンサルテーションの時間は60分ということですが、利用してみていかがでしたか?

上野 「こんなに気軽に卒業生の方と話すことができるんだ」と驚きました。インターネットにはない情報を補完してもらえるだけでなく、それこそアドベンチャーを楽しむための“答え”ではなく“ヒント”を与えてくれる部分もあって。愛を持って向き合っていただいている印象がありました。大学側も学生と卒業生の関係性を強める活動に尽力されているのが分かって、学生がこうしたサービスをうまく活用すると、将来の道が開きやすくなるのかなと感じました。

加賀 学生たちの相談に乗ることは、稲門会にとっても喜ばしいことです。ただ、応談者のいわゆる「先輩風」が強くならないようには注意していきたいですね。このサービスは留学だけでなく、仕事で海外赴任をするような方も対象です。ニューヨーク稲門会にはさまざまな年次・業種のメンバーがいるので、今後も相談内容に沿ったセッティングができればと思います。

上野 ニューヨーク稲門会では定期的にイベントがあることを教えていただきました。来年5月まで滞在予定なので、留学中にたくさん参加したいです!

コロナ禍以前、ニューヨーク稲門会の活動の様子。ニューヨークマラソンでのボランティア活動(左)と、留学中の早大生を対象にしたキャリアセミナー(右)

加賀 感染対策をしながら対面でのイベントも再開し始めたところなので、ぜひ参加してもらいたいです。9月に赴任される方も多く、「新入会員歓迎会」も年内に行う予定です。こういった校友のネットワーキングの強化が、稲門会の活性化にもつながります。

上野 今回は本当にありがとうございました。後悔のないように留学中にいろんな挑戦をしたいと思います。また現地で困ったことが出てきたら相談させてください!

今回のインタビューで画面越しに再会した二人

取材・文:原 航平

「海外赴任/留学前コンサルテーション」サービス概要

「海外赴任/留学前コンサルテーション」は、海外赴任や海外留学を控える早稲田大学の校友や在学生が、渡航前の段階で、現地の生活事情をはじめとした心配事などの相談を、渡航先に居住する校友に対してオンラインで行えるものです。世界で輝く早稲田の校友ネットワークを活用して、校友会がハブとなって、アジア、大洋州、北米、中南米、欧州、中東、アフリカ各地にある約70の稲門会の協力を得て実現に至りました。

サンフランシスコ稲門会のコンサルの様子

たとえ困難な状況下であっても、海外渡航予定者が新たなことにチャレンジする気持ちを大切にするとともに、支え・励ましとなることを目指します。「進取の精神」「東西文明の調和」といった早稲田大学の建学の理念を実践した、世界中で校友が活躍している早稲田ならではの取り組みです。

★サービスの詳細や利用申請はこちら

※クリックして拡大

早稲田大学校友会

早稲田大学校友会は、早稲田大学の校友の人生を応援し、母校・社会に貢献する同窓会です。1885年に発足して以来、日本全国、世界各地に組織を拡大しています。また毎年2億円から3億円程度を、奨学金を中心とする学生支援に寄付しています。早稲田の卒業生数は約66万人で、年齢を問わず「後輩の学生が困っているなら助けたい」という思いを持ち、誰一人取り残さない社会の実現のために、困ったときにはすぐに集結し大きな力になるという特徴があります。

2021年度は初のオンライン開催へ!
10月24日(日)「ホームカミングデー」「稲門祭」

早稲田大学では卒業後15 年目・25 年目・35 年目・45 年目・50 年目を迎える校友を大学に招待し、昔日を回顧しながら歓談のひとときを過ごす「ホームカミングデー」を開催しています。また、校友会では、同日に、校友だけでなく、そのご家族・ご友人など多くの早稲田ファンが楽しめる「稲門祭」を開催。校友自らが企画・運営する「稲門祭」は、発展を続けるワセダを感じるとともに、学生時代に戻って楽しめる校友会最大のイベントです。

2021年度の「ホームカミングデー」と「稲門祭」は、新型コロナウイルス感染症の状況などを踏まえ、大学・校友会ともに創立以来初のオンライン開催に踏み切りました。2021稲門祭のテーマは、「MARCHING TIMELY 早稲田から世界へ」。今できること、将来に向けてできること、現在の状況で楽しめること、そのような知恵と力を振り絞った稲門祭の「開催」です。YouTubeでライブ配信しますので、世界中・全国津々浦々どこからでも参加が可能です。ホームカミングデーWebサイト、または稲門祭Webサイトよりぜひご視聴ください。

【次回フォーカス予告】10月25日(月)公開「GSセンター特集」

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