Waseda Weekly早稲田ウィークリー

特集

「チームのために」「早稲田のために」 新生野球部が抱く早慶戦への決意

今年はライブ動画で試合を配信 家から声援を送ろう!
5月29日(土)・30日(日)早慶戦開催

新型コロナウイルス感染症の影響で2020年度の前半は思うような活動ができなかった早稲田大学野球部。そんな春夏を乗り越えて、2020年東京六大学野球秋季リーグ戦では10季ぶりの優勝を果たしました。優勝へと導いたエースで前主将の早川隆久選手(2021年スポーツ科学部卒、東北楽天ゴールデンイーグルス)などの主力選手が抜け、新たなチームとして動き出した早大野球部の今の魅力を、「チームリーダー」「エース」として活躍が期待される2組の4年生対談を通してお届けします。

※インタビューは、2021年4月中旬に新型コロナウイルス感染症の予防を徹底した上で行いました。

コロナ禍で野球をさせてもらえることへの恩返しを

スポーツ科学部 4年 丸山 壮史(まるやま・まさし) 主将・内野手 広陵高等学校出身
スポーツ科学部 4年 岩本 久重(いわもと・ひさしげ) 副主将・捕手 大阪桐蔭高等学校出身

(左から)岩本副主将と丸山主将

――2人は下級生のころから試合に出ています。入学時のお互いの第一印象、また当時と比べて変わった点はありますか?

岩本:丸山はもともとすごく明るくて元気なキャラクター。その性格が、思い切りのいい、アグレッシブなプレースタイルにも通じています。今はキャプテンとして、その明るさは継続しながらも、言葉でも締めるところは締め、励まし、チームの先頭に立ってくれる頼れるリーダーになりましたよね。

丸山:普段、そんなことを聞く機会はないので新鮮(笑)。岩本はすごく芯のある人間で、全てにおいてパワフルな選手だと入学時から感じていました。学年が上がるにつれて、芯の強さはそのままに視野も広くなって、同級生以外のメンバーのこともよく見ています。その中で副主将として、主将の自分以上の役割を果たしてくれているなと、本当に頼もしい存在です。

岩本:これは…恥ずかしいですね(笑)。3年生のころから、「(4年生が引退したら)僕ら2人がしっかり軸になって頑張っていこう」という話をしていたので、小宮山監督から主将・副主将の話をいただいたときには、心の準備はできていたし、冬から自分たちが中心になって引っ張ることができているのかなと思います。

2021年春季リーグ、立教大学第2回戦で今季初打点を挙げた丸山選手(写真提供:早稲田スポーツ新聞会)

――昨年秋のリーグ戦での劇的優勝は記憶に新しいところです。そんな強かった昨季以上のチームになるため、伸ばしていきたい部分は?

丸山:昨年の4年生は、まさに“一丸”という集団でした。主力メンバーは控えのために、控えは主力メンバーのためにと、4年生一人一人が役割を果たしていました。その雰囲気を引き継ぐだけでなく、それ以上のことをしなければ神宮では勝てません。そこは自分と岩本を中心に、4年生の雰囲気はもちろん、下級生も含めて全員で「チームのために」「早稲田のために」という集団に仕上げていきたいです。

岩本:そして、1点を争うゲームでは、いかに投打がかみ合うかが大事。投手が失投したら野手がカバーし、野手が打てなかったら投手がカバーしていく。そのためには自分たち2人を中心に、試合経験の多い4年生が引っ張っていく意識が重要なのかなと思います。

丸山:まさに野球部初代監督・飛田穂洲(とびだすいしゅう)先生が掲げてきた「一球入魂」の精神。だからこそ、あらためて今年のスローガンも「一球入魂」にしたわけなので。

岩本:丸山の言うように、執着心や泥臭さ、一球に対しての想いが自分たちにはまだまだ足りない。強い早稲田を取り戻すためにも、今一度このスローガンに立ち返っていきたいです。

2021年春季リーグ、東京大学第1回戦で2塁打を放った岩本選手(写真提供:早稲田スポーツ新聞会)

「早稲田に入ってよかった」と思ってもらえるような試合を

――攻撃面では、3番の蛭間拓哉選手(スポーツ科学部3年)から始まり、チームを引っ張る2人が4番・5番と続くクリーンナップへの期待は大きいです。

丸山:蛭間に関しては、昨年秋の早慶戦では9回2死からの逆転本塁打でチームを勝利に導くなど、勝負所で打ってくれて、頼もしい後輩です。

岩本:打つことに関するあいつの能力は本当に高い。ただ、まだ3年生なので、仮に打てなくても自分たちがカバーする、という形を作ることで、迷いなく思い切りバットを振ってほしいです。

丸山:そう。蛭間の勝負強さに負けないくらい、岩本と自分の4番5番が神宮の舞台で大暴れしたいです。僕は岩本の後ろを任されているので、チャンスで回ってくる場面も多いはず。岩本が打てなかったら自分が絶対に打つ! と心掛けて打席に立っています。

岩本:各大学にいい投手がそろっているので、どれだけ打ち損じを減らして甘いボールを仕留めていくか。精神的な状態や試合までの調整など、完璧な準備をした上でリーグ戦に臨むことが一番重要なはず。自分は4番を打たせてもらっているので、甘い球を絶対に打つ。それをテーマにやっていきたいです。

2020年秋の早慶戦で勝利を収め、抱き合う早川選手(左)と蛭間選手(右)(写真提供:早稲田スポーツ新聞会)

――応援してくれるファンに向けて、最後にメッセージをお願いします。

丸山:コロナ禍の状況で野球をさせてもらえる、早慶戦ができるというのは早稲田の野球部として本当にありがたいこと。この気持ちを持って神宮でプレーすることが恩返しになると肝に銘じてプレーしていきたいです。

岩本:少しでも多くの人に勇気を与えたいです。そして、応援してくれる早大生には、「早稲田に入ってよかった」と思ってもらえるような試合を一生懸命やりたいです。早稲田ファン以外の方にも勇気や希望を届けられたら一番いいですし、それがスポーツの持つ力。一分一秒を無駄にせず、気を抜かずに全力プレーで頑張りたいと思います。

プライベートでも仲の良い2人。撮影中には好きな球団の話でほころぶ場面も

チーム全体でもう一度「強い早稲田」を

スポーツ科学部 4年 徳山 壮磨(とくやま・そうま) 投手 大阪桐蔭高等学校出身
スポーツ科学部 4年 西垣 雅矢(にしがき・まさや) 投手 報徳学園高等学校出身

(左から)徳山選手と西垣選手

――1年春から勝利を挙げてきた2人。お互いの「ここがすごい!」と思う点はどこでしょうか?

徳山:自分はストレートで押していくタイプですが、西垣は変化球をうまく使ってゲームメークをするのが持ち味。変化球の精度はすごいです。

西垣:自分はテンポとリズムを意識しているので、ポンポンとストライクを取ったり、球速や球種で強弱をつけたりといったピッチングが得意。緩急とテンポを見てほしいです。でも、徳山の真っすぐのキレと強さは自分にはないもの。苦しい場面で自分は変化球に頼りがちなんですけど、徳山は真っすぐでファウルをしっかり奪える。そこは見習いたいですよね。

「東京六大学-社会人対抗戦2021」でのJFE東日本硬式野球部との対戦。新体制で初めて迎える神宮球場で好投した徳山選手(写真提供:早稲田スポーツ新聞会)

――持ち味の違う2人がそれぞれ今季の先発を任されています。特に心掛けているテーマは?

徳山:1年生から投げさせてもらいながらも、ケガでうまくいかない時期もありました。最終学年になり、とにかくチームが勝つことを最優先に意識していきたい。「0」に抑えることを目標にしつつ、点を取られても「負けない投球」を続けてチームの勝ちにつなげる。勝つことにこだわって投げたいと思います。

西垣:下級生のころは後ろにも先輩方がいて、短いイニングで降りても大丈夫と、最初から飛ばして投げることができました。最上級生になった今、今度は自分たちがどれだけ長いイニングを投げられるか。その点も考えながら、徳山と同じように勝利に導けるピッチングをしたいですね。

徳山:昨年は早川さんという絶対的なエースを中心に投手陣が回っていました。今年は早川さんのような大黒柱がいない分、自分たち2人が先頭に立って、普段の練習姿勢から「西垣さん、徳山さんについて行こう」と思われるような存在にならなきゃいけないと思っています。

――投手出身の小宮山監督からかけてもらった言葉や教えで意識していることは?

徳山:監督からは投球フォームなどの技術的なこともいろいろ教わっていますが、それ以上に言われているのが“投手の心構え”です。「打てるものなら打ってみろ」と、打者に対して上から目線で投げる気持ちがすごく大事だと。

西垣:そう、「強気」の部分。3球で追い込むことと、強気で攻めること。それができていれば大抵打たれない。そういうシンプルな教えなんですけど、それこそが投手の全てだと常日頃から教わっています。

2021年春季リーグ、立教大学第2回戦。先発としてマウントに立ち三者連続三球三振を奪った西垣選手(写真提供:早稲田スポーツ新聞会)

――その教えを胸に勝ち切っていくために、チーム内で期待している選手は誰でしょう?

徳山:自分はキャプテンの丸山です。今は丸山自身、主軸として自分のことも考えながらチームのことも考えてと、きつい状況だとは思います。でも、ここを乗り越えて、さらにいいバッターに成長してほしいです。

西垣:自分はやっぱりキャッチャーの岩本です。「正捕手で4番」というのはすごく苦しいはずですけど、4番がどっしりと構えて活躍してくれたらチームも勢いに乗るし、守りの面でも安定感が出てくる。頑張ってくれているのは知りつつも、期待の意味を込めてさらに頑張ってもらいたいです。その上で、チーム全体でもう一度「強い早稲田」を取り戻していく。その気持ちを持ちチーム一丸となって戦っていますので、応援よろしくお願いします!

企画・取材・文:オグマ ナオト(2002年第二文学部卒業)@oguman1977
撮影:早稲田ウィークリーレポーター(SJC学生スタッフ
政治経済学部 3年 山本 皓大

試合概要とチケット販売について

【試合日時】
◆1回戦:5月29日(土)13:00~
◆2回戦:5月30日(日)13:00~

【会場】
明治神宮野球場

緊急事態宣言中に伴い、収容人数の上限を5,000人として開催されます。チケットの販売は全席指定の前売り販売のみで、神宮球場での当日売りは行われません。
詳細は一般社団法人東京六大学野球連盟のWebサイトをご確認ください。

以下2通りの方法で全試合ライブ配信動画の視聴が可能です。

  • 早稲田大学野球部Webサイトはこちら
  • 東京六大学野球公式Webサイトはこちら
  • 東京六大学野球公式 早稲田大学野球部ブログはこちら
  • 公認サークル「早稲田スポーツ新聞会」
    1959年創立。早稲田大学体育各部44部の活躍を報道している、学生スポーツ新聞の先駆け的存在。取材・撮影・執筆・編集の全てを学生のみで行う。年12回(+号外)新聞を発行している他、Webサイトでは試合記事を日々更新。通常号の新聞は学内で無料配布している。
    Webサイト:http://wasedasports.com/ Twitter:@waseda_sports

【次回特集予告】5月31日(月)公開「オンライン留学特集」

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