伝統の一戦に熱い声援を ── 野球・早慶戦を神宮球場で応援しよう!
5月27日(土)・28日(日)開催
今年も、東京六大学野球・早慶戦の季節がやってきました。悔しいシーズンが続いている早稲田大学野球部にとって、伝統の早慶戦は負けることのできない重要な一戦です。試合の見どころについて、主将の佐藤晋甫選手、エースの小島和哉投手、4番打者の加藤雅樹選手に話を聞きました。新入生の皆さんはもちろん、早大生はぜひ神宮球場に駆け付けて熱い声援を送りましょう!
「一球に集中、堅実なプレーで勝利を目指す!」
教育学部 4年 佐藤 晋甫(さとう・しんすけ) 主将・内野手
――一昨年の春秋連覇から一転、昨年は厳しい戦いが続きました。その中で主将に就任された佐藤選手ですが、今年はチームとしてはどんなテーマで臨んでいるのでしょうか?
結果が振るわなかった昨年と同じ練習をしていては勝てません。そこで、学生コーチやトレーナーとも話し合い、見つけたテーマが「一球への意識」です。一球一球に対する姿勢をチーム内で厳しく指摘し合える環境を作り、ノックでも一球で決まらなかったら決まるまで何球でもやり切る、といったことを特に意識して練習に取り組んできました。
――今季のチームカラー、特徴をひと言でいうと?
「堅実であること」だと思います。守備ではミスを少なくして取れるアウトをしっかり取る。打撃では、送りバントもしっかり決めて、堅実につないでいく。そこが僕たちのチームの良さです。その部分をしっかり出していきたいと思います。
――佐藤選手個人として、この冬取り組んできたテーマは?
キャンプの段階から、打線では主軸を任されると予想していました。主軸として求められるのは、チャンスが回ってきたときにしっかりとランナーを返し、打点を上げること。ファーストストライクをどう仕留めるかを意識して、普段のバッティング練習から1球目を大事に取り組んでいます。
――主将として特に気を付けていることは?
立ち居振る舞いですね。試合でうまくいかなかったときに、自分の気持ちが態度に出してしまうようでは、チームの雰囲気も悪くなります。チームメートからも観客の方からも、どう見られているのかを特に意識するようにしています。
――いよいよ最終学年の早慶戦です。慶應義塾大学で特に警戒する相手は誰でしょうか?
バッターでいうと、やはり4番の岩見雅紀選手(4年)が警戒すべき相手です。長打力もありますし、ミートする技術にもたけています。ピッチャーでは菊地恭志郎投手(3年)です。昨年秋の早慶戦で対戦したときに、フォークで空振り三振を取られた相手です。警戒しつつ、対戦が楽しみでもあります。
――最後に応援してくれる早大生に向けてメッセージをお願いします。
伝統の一戦ですので、盛り上がることは間違いないと思います。土日で2連勝するつもりですので、ぜひ神宮球場まで見に来てください。
「真のエースを目指す」
スポーツ科学部 3年 小島 和哉(おじま・かずや) 投手
――高校時代、甲子園優勝(※2013年選抜高等学校野球大会)という経験もある小島投手にとって、早慶戦はどのような存在でしょうか?
大学入学前の秋に、初めて神宮球場で早慶戦を観戦しました。その時に感じたのは、観客の盛り上がり方や湧くシーンが甲子園とは違うなということです。そして、この舞台でマウンドに立てる人がうらやましいと感じたのを覚えています。入学後、1年春の早慶戦で投げさせてもらったときの緊張感も忘れられません。甲子園のマウンドも緊張しましたが、早慶戦のマウンドはもっと緊張しました。甲子園の応援と比べて、早慶戦では球場がまさに早稲田と慶應で真っ二つに割れ、同世代の学生の声が大きい点も、独特の緊張感を生んでいると思います。
――昨年は、2年生にして秋季リーグの最優秀防御率を受賞しました。高校時代と比較して、自分の成長具合を感じるのはどんな点でしょうか?
六大学は有名な選手が多く、技術的にも高いレベルの中での戦いになります。自分が1年生のときには、相手チームには高山(俊)さん(明治大→阪神)や横尾(俊建)さん(慶應大→日本ハム)といったすごい選手がいて、どうすれば抑えることができるのかを考えながら投げていました。また、六大学は何度も同じ相手と試合をしますので、自分の持ち味、納得のいく球を投げないと抑えられません。そういった、頭を使えるようになった点が少しは成長したかなと思います。
――この冬取り組んできたテーマは?
連投になっても打たれない投球をすることが今季のテーマです。そのために、根本的に走り込みの量を多くしたのと、体幹をしっかり鍛えて、ブレない体づくりを目指してきました。プロに進んだ柳(裕也)さん(明治大→中日)は、土曜と月曜、1カード(※)で2度先発するのも当たり前。それに比べて僕の場合、1カードで登板は一度だけ、というのがほとんど。防御率のタイトルこそ取れましたが、その点は大きな反省点です。チームを優勝に導ける投手こそが真のエース、そこを目指したいと思います。
※東京六大学野球では2戦先勝制を採用しており、各大学と最大3試合行われる。各大学との対戦を「カード」と呼び、土曜、日曜に試合が行われる試合で1勝1敗となった場合のみ月曜に第3戦を行う。
――慶應義塾大学で特に警戒する相手は?
昨年の早慶戦でホームランを打たれた郡司裕也選手(2年)や、柳町達選手(2年)ですね。次は打たれないようにしっかり抑えたいと思っています。
――最後に、応援に来てくれる早大生へのメッセージをお願いします。
自分たちも一生懸命頑張って勝利を目指しますので、試合だけでなく応援でも慶應に勝てるよう、たくさんの方に応援に来ていただければと思います。
「チームの勝ちにつながる1本を打つのが4番の使命」
社会科学部 2年 加藤 雅樹(かとう・まさき) 外野手
――昨年は1年春にして早慶戦を経験。実際にプレーしてみて、その魅力はどう感じましたか?
早慶戦はこれまでのどの試合よりも「対抗意識」を感じました。また、内野応援席以外に、外野席にも応援団がいるのもとても新鮮で、プレーしがいがありました。(※早慶戦以外は応援団は内野席のみ)
――春のデビューから一転、秋はけがで試合に出られませんでした。
春季リーグにしても、試合に出たといっても代打。「秋はもっと試合に出て活躍するんだ」という気持ちでいた矢先にけがをしてしまい、悔しい気持ちで一杯でした。また、秋は早稲田でも慶應でも、自分と同期の選手が何人も試合に出ていましたので、「来年は絶対見返すんだ」とモチベーションが上がりました。その中で取り組んだのは体を変えること。脂肪を減らして筋肉を増やし、けがをしない体を作ろうと意識しました。
――実際、「体の変化」の手応えはいかがですか?
けがをする前よりも動きやすくなっていますし、打撃でも飛距離の部分で変わってきた実感があります。
――飛距離でいえば、今季は大学初ホームランも記録。高校時代にも40本のホームランを打っていますが、ホームランの手応えに何か違いはありましたか?
ちょっと差し込まれながらも右中間に持っていけたのは、高校時代よりも自分の成長を感じた1本でした。パワーがついたからというのもありますが、技術的にも無駄な動きが少なくなって、速いストレートに振り負けなかったという点は良かったと思います。
――今季は2年生ながら4番。4番打者として意識していることは何でしょうか?
やっぱり優勝チームの4番が一番いい4番バッターだと思うんです。つまり、チームの勝ちにつながる1本が打てるかどうか。打率やホームランよりも、チームを勝利に導くことだけを考えています。
――慶應義塾大学で警戒する相手というと?
高校時代から練習試合などでもよく対戦していた柳町達選手(2年)ですね。昨年から活躍している彼との差、自分の現在地を確かめるためにも、早慶戦では柳町選手より打ちたいと思っています。
――最後に、応援に来る早大生にメッセージをお願いします。
みんなに期待されるようなバッターになりたいと思っています。「チャンスで加藤に回せ!」という声がスタンドからも出るような選手になれるよう練習していますので、その部分をぜひ見ていただきたいと思います。
■試合概要とチケット販売について
【試合日時】
1回戦:5月27日(土)13:00~ ※雨天順延
2回戦:5月28日(日)13:00~ ※雨天順延
【会場】 明治神宮球場
【応援席券(1枚500円)販売場所】 各キャンパス早稲田大学生活協同組合店舗
詳細:http://www.wcoop.ne.jp/sokei/
※5月22日(月)午前10時より販売(チケットが無くなり次第終了)
~学生部より、野球観戦に際してのお願い~
早大生としてマナーと責任ある行動を心掛けてください。
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- 公認サークル「早稲田スポーツ新聞会」
1959年創立。早稲田大学体育各部44部の活躍を報道している、学生スポーツ新聞の先駆け的存在。取材・撮影・執筆・編集の全てを学生のみで行 う。年12回(+号外)新聞を発行しているほか、Webサイトでは試合記事を日々更新。通常号の新聞は無料配布だが、早慶野球号のみ1部100円で販売し ている。
Webサイト:http://wasedasports.com/
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