Waseda Weekly早稲田ウィークリー

特集

「ラグビーを早稲田のシンボルに」 “BE THE CHAIN”で早慶・早明戦に挑む

2018年に創部100周年を迎える早稲田大学ラグビー蹴球部。2009年以降、「大学日本一」の座から遠ざかる中、王座奪還の期待を担って今年2月、2002年の優勝時の主将でもあった山下大悟さんを新監督として迎えました。一方、昨年のラグビーワールドカップで大活躍した早稲田大学の卒業生でもある五郎丸歩選手は世界最高峰のプロリーグ、ラグビーフランスリーグTOP14に今シーズンより挑戦しています。

『早稲田ウィークリー』毎年恒例のラグビー企画、今回は挑戦を続ける早稲田ラグビー、そして五郎丸選手について迫ります。

写真:(C)Waseda University Rugby Football Club/ Ken Shimizu

写真:(C)Waseda University Rugby Football Club/ Ken Shimizu

山下大悟監督インタビュー

BE THE CHAIN

新スローガン「BE THE CHAIN」を掲げてスタートした今季は、開幕から4連勝とまずは順調な滑り出しを見せています。伝統の一戦である早慶戦、早明戦が迫った今、復権へのかじ取りを任せられた指揮官に意気込みと思いを聞きました。

山下 大悟(やました・だいご) 1999年桐蔭学園高校卒業後、早稲田大学人間科学部へ入学。2002年には主将として13年ぶり大学選手権優勝に貢献。卒業後はサントリーサンゴリアスなど複数のチームでプレー。2016年現役引退し、早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任。(取材、写真撮影はconnel coffeeにて)

 

――対抗戦開幕から4連勝(10月31日現在)現在のチームの状況を教えてください。

シーズンが始まって最初の山だった2戦目の筑波大戦を無事にいい形で勝利することができて、次の山である帝京大戦に向かっているところです(取材は帝京大戦前)。ベース作りに費やした春は、試合の結果こそ芳しくなかったですが、2回の合宿を経て今はチーム状態が非常に上がっています。

――対抗戦では積極的に1年生を起用していますが、注目選手を挙げてください。
(C)Waseda University Rugby Football Club/ Ken Shimizu

(C)Waseda University Rugby Football Club/ Ken Shimizu

やはり全員なんですけれど、その中でも一番タイトなポジションであるFWの1番・鶴川達彦(文構3年・桐蔭中等)、2番・貝塚隼一郎(政経4年・早大本庄)、3番・千葉太一(教育4年・早実)、4番・山口和慶(スポ科4年・福岡)、5番で主将の桑野詠真(スポ科4年・筑紫)になりますね。
1年生は入っていないのですが、この選手たちが今のチームの核になっていますので、彼らがアンサングヒーロー(縁の下の力持ち)になれるかどうかに懸かっていますね。

――今年のチームはFW重視ですか?

違います。僕の戦い方は「強み」をしっかり作って、相手にぶつけていくこと。それにこだわることを早稲田の戦い方にしていきたい。具体的にいうと「チームディフェンス」「ブレイクダウン(接点の攻防)」「スクラム」の3つで、スクラムの核となる前の5人には期待していますし、そこの強さを前面に出せたらいいと考えています。

――監督就任が決まったときにはどのような思いでしたか?
(C)Waseda University Rugby Football Club/ Ken Shimizu

(C)Waseda University Rugby Football Club/ Ken Shimizu

誰にでもできることではないので、「しっかりやらないといけない」と思ったのが第一です。早稲田ラグビーは、今も昔も日本一を宿命づけられているクラブ。それを求める厳しさと、98年間続けてきた伝統を引き継ぐためには、しっかりとした準備が必要だと感じました。ライバルチームを分析してみると、現状ではとても太刀打ちはできない。(優勝が当たり前だった)2000年代からビジネスモデル、クラブの運営方法も全く変わっていなかった点を見つめ直し、今の時代に合ったやり方でしっかりクラブを運営していかないと厳しいと思いました。

――就任から半年。今後の抱負を教えてください。

まずは、大学日本一を取るということに尽きます。加えて、今年は「BE THE CHAIN」というスローガンを掲げました。これは、アシックスさんをはじめとしたパートナー企業の皆さまや、応援してくれる皆さん、ラグビー部OBの方たち、みんなと一緒になって強いチームを作っていこうという気持ちで掲げたものです。全員でしっかりとつながって日本一を目指します。そして皆さんに「おらがチーム」という感覚でこのチームの成長過程も楽しんでいただき、応援していただきたいです。

「BE THE CHAIN」が「荒ぶる」につながる日

――2009年以来、大学日本一から遠ざかっています。現状の問題点は?

今の選手たちが小、中学生だった2000年代は、強い早稲田ラグビーがありました。それに憧れ、記憶がある学生たちは「荒ぶる」や「日本一」という言葉は身近にあるのですが、一方でそこへの実際のたどり着き方が分かっていません。自分たちの頑張りがチームにどう影響を与えるのか、単純にいうと勝ち方を知らないのです。これは優勝から遠ざかっていることが最大の原因でしょう。

――今後の強化方法のプランは?

必要なものを整えることが前提です。リクルートという点でいえば、成功体験を持った子たちが入ってきてくれたらいいです。ソフト面でいえば、体作りについては7カ年、10カ年計画で行うことは可能で、将来を見据えてフルタイムのストレングスコーチを付属校に派遣しています。あとは、グラウンド内のスキルやトレーニング、食事、リカバリー、メディカルなどいろいろなパーツがありますが、それぞれハイパフォーマンスを発揮するユニットとして機能させていかないといけないと思っています。コーディネートの質を追求したいと思っています。

――監督として今後の目標は?

新しいセカンドジャージを手にする山下監督

我々の勝利にはいろいろな分野の英知を結集させる必要があります。だから覇権を取ることによって、スポーツビジネス、スポーツサイエンスなどの取り組みが広まり、しっかりとしたクラブの運営ができていることを世の中に発信できればいいと思っています。パートナー、企業を含めた“クラブ”として勝てたらいいですね。

――山下ワセダのアピール点を教えてください

自分のミッションは早稲田ラグビーを通じて、世の中の人に夢と希望と感動を与えること。我々の頑張りを通じて何かを感じてもらえなければ存在意義はありません。同時に見てもらわなければいけないので、今年は世界的に高い評価を得ているデザインオフィス「nendo」にジャージのデザインをお願いして、従来のものから大きく変えました。ビジュアル、選手の躍動、そして勝利する姿を楽しんでもらいたい。

――早慶・早明戦が控えていますが、どう挑みますか?

早慶・早明戦というのは早稲田にしかない一つの戦いの場だと思っています。そこでチームは間違いなく成長しますし、自分たちの持っているものを最高の状態で出したい。お客さんもたくさん入 ります。(選手には)伝統の一戦に出られる幸せを感じながら、しっかりと準備はしようと伝えています。

――最後に早大生にメッセージを。

早慶・早明戦を観に来ないヤツは早稲田の学生ではない(笑)。われわれは「早稲田のシンボルとなる」ことをビジョンの一つに掲げています。10年、20年後に、今の早大生が学生生活を振り返った時、早稲田ラグビーがあり、早慶・早明戦を観に行ったという記憶が残っていればいいですね。

五郎丸歩、世界最高峰ラグビー仏リーグ「TOP14」に出場

秩父宮ラグビー場に応援に駆けつけよう!

■試合日時
【早慶戦】 11月23日(水)14時キックオフ@秩父宮ラグビー場
【早明戦】 12月 4日(日)14時キックオフ@秩父宮ラグビー場
■チケット発売
両試合とも、早稲田キャンパス17号館生協ライフセンターで発売中

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