Waseda Weekly早稲田ウィークリー

大学フル活用

【大学で働く学生】法3年 春藤優「学業・SJ・サークルは全てが連動」

「学生参画・スチューデント・ジョブ」スタッフの横顔

GSセンター学生スタッフ 法学部3年 春藤 優(しゅんどう・ゆう)

大学で重要な役割を担っている、キャンパスで学び、働く学生たち。実際の「学生参画・スチューデント・ジョブ(※1)」にはどのような学生が、どのようなスケジュールで携わっているのか、収入面も含めてその横顔を紹介します。今回はセクシュアル・アイデンティティ(性的指向・性自認含む)の多様性を尊重し、さまざまなサポートを行っている早稲田大学GSセンターで、学生スタッフとして勤務する法学部3年の春藤優さんです。学内で実施されたセクシュアルマイノリティに焦点をあてた「WASEDA LGBT ALLY WEEK」など、同センターが主催するイベントの企画・運営などに携わっている春藤さんの日常を紹介します。

※1)寮生活する学生を 支援する「RA(レジデント・アシスタント)」や、「キャンパスツアーガイド」として、大隈記念講堂など大学の各施設を紹介する学生の他、講義が行われて いる教室では、障がい学生支援室の有償ボランティアが目や耳が不自由な学生のために教科書代読・ノートテイクなどのサービスを提供しています。科目登録など新入生の大学生活をさまざまな面でサポートする「こうはい ナビ」スタッフ、海外留学を希望している学生の相談に乗る学生留学アドバイザーなどがあります。

Q.スチューデントジョブにはいつから関わるようになりましたか? また、GSセンターの学生スタッフになったきっかけはなんですか?

GSセンターができる契機となったサークルで活動をしていたことをきっかけに、2017年4月から関わるようになりました。

Q.学業とスチューデントジョブ・サークル活動など、複数のことを両立させるために、どのような工夫をされていますか?

私の場合は、学業・スチューデントジョブ・サークル活動が全て同じ問題意識(差別やジェンダー)でつながっています。もちろんそれぞれ取り組んでいる分野や自分の立場も異なるので、考えるべき課題は異なるのですが、全ての課題を同時に頭に入れておくことで、相互に影響を与えあって自然に課題の処理速度が上がります。

スチューデントジョブをすることでサークルに必要な着想を得たり、サークル仲間と談笑することでスチューデントジョブで新しい企画を発案できたり、それぞれの経験や思考から期末レポートに書くことを決めたりしています。全部を別物として処理するのではなく、同じ地平に乗せることで効率的に全てを両立させています。こういうことが可能なのは、GSセンター学生スタッフならではかもしれません。

全部がつながっているので、時間を区切って気持ちを切り替えるというような工夫は行っていません。ちなみにサークルでは、LGBT学生が生活しやすいキャンパスを作るためのイベント企画を行っています。学業は法学ですが、ジェンダーの視点を持って学んでいます。

「WASEDA LGBT ALLY WEEK」 の様子(右が春藤さん)

Q.SPEC(※)やスチューデントジョブについて感じたことを教えてください。

高校生の時には、学校というのは自分が毎日通うところであるにもかかわらず、生徒の声が反映されていない生きにくい空間だと感じていました。早稲田大学では、自分が大学運営に少しでも参入することができ、学生の声を届けられているところにやりがいを感じます。また、スチューデントジョブを通してサークルや学部では出会えない人(学生だけでなく職員さんも)と巡り合えることが楽しいです。自分が通っている大学に愛着が持てるようになりました。

「Tokyo Rainbow Pride 2018」にも参加(右が春藤さん)

Q.SPECやスチューデントジョブについて、足りない部分、大学側に提言したい部分はどのようなことでしょうか。

SPECはすてきな団体だと思いますが、いまいち機能を生かしきれていないように感じます。イベントよりも、もっと学生同士、相互の連携が可能になるようなプラットホームづくりをSPECはするべきであるように感じます。また、やはり学生スタッフやWASE会議などの「学生の声を聞く」ことができるような取り組みが形骸化していないか、という問題点の点検は常に必要だと感じています。

Q.今後の抱負を聞かせてください。

GSセンターのイベントにもっとたくさんの人を呼べるようにしたいです。また、個人的に抱いている今年のテーマが「フェミニズムは終わっていない」なので「女性」に焦点を当てた活動を考えています。ダイバーシティ推進室は、男女共同参画室が発展改組したものですが、まだ今の日本では「女性」への視点は古臭いものではないと思っています。キャンパス内のハラスメント、ジェンダーバイアスなど、「男女共同参画」が問題としていたことは終わった話ではないので、「ダイバーシティ」の名の下に、既存の問題が置き去りになることは避けたいと考えています。

 

Q.大学や外部団体から奨学金は取得していますか?取得している場合、具体的な奨学金の名称・金額を教えてください。

取得していません。

【SPEC活動紹介】

学生参画活動を通じ大学改革へ SPEC、オープンキャンパスで初企画

SPEC「WASEトーーク」で語った志

「ストレスバスター」で試験勉強のストレスを吹き飛ばしました

※SPEC :Student Participation Encouragement Committee(日本語名称:学生参画運営委員会)

GSセンターでの集合写真(春藤さんは前列右から2番目)

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日はほぼ毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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