Waseda Weekly早稲田ウィークリー

学生注目!

総長挨拶 親友やライバルを見つけ出してほしい【2018年度入学記念号】

早稲田大学 総長 鎌田 薫(かまた・かおる)

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

これから皆さんが学ぶ早稲田大学は、今から135年以上前に、大隈重信らによって設立された私立大学です。大隈重信は、西欧諸国との不平等条約の改正に尽力するとともに、日本の通貨制度を確立し、会計検査院を設立するなど、財政改革や産業政策にも功績を挙げ、後に内閣総理大臣を2度、外務大臣を5度務めた、国民に大変愛された政治家でした。そして、1881年にいったん政府を去り、1882年10月21日に早稲田大学を設立したのです。その歴史は、今年3月に開館した「早稲田大学歴史館」でも詳しく知ることができます。

早稲田大学は、自由で独創的な研究を通じて世界の学問に裨益(ひえき)する【学問の独立】、学理を学理として究(きわ)めるとともに、その応用の道を講ずることによって社会の発展に寄与する【学問の活用】、学問研究の成果を社会全体の利益のために役立て、広く世界に活動すべき人格を養成する【模範国民の造就】という三大教旨を、建学の理念としています。この建学の理念に従って、早稲田大学は創立当初から強く「世界」を意識してきました。創立後間もない1884年に最初の留学生を受け入れたのを嚆矢(こうし)として、清国留学生部(1905年)、国際部(1963年)、国際教養学部(2004年)などを創設しましたし、英語の授業のみで学位取得のできるプログラムの導入(1998年以後)など、積極的に国際交流策を講じて国内の先導的な役割を果たしてきています。

国内で最も進んでいるグローバル教育・研究

近年は2012年に策定した「Waseda Vision 150」に基づいて、グローバルスタンダードに即した教育・研究・社会連携の実現と大学運営体制の確立を目指す改革を実行しています。その結果、グローバル化対応に関しては、約800の海外有力大学などと学術交流協定を締結し、7学部13研究科で英語学位プログラムを実施するに至っています。さらにダブルディグリー・プログラムや多様な海外派遣プログラムの導入などの施策が功を奏して、わが国で最多の7,100名を超える外国人学生が在籍(※1)し、年間約4,100名の学生が海外での学びを経験するに至っています。また、未来をイノベートする独創的研究を推進しており、最新の世界大学ランキング(※2)では4つの研究分野が世界50位以内に入っています。

多機能型スポーツアリーナ「早稲田アリーナ」の完成予想図。屋上部分にあたる人工の丘状広場は「戸山の丘」と命名

授業については、対話型、問題発見・問題解決型の少人数授業や体験型の授業などを拡充し、50人以下の少人数授業が全体の80%以上を占めています。学部の枠を超えて 幅広い学びを行える2,300もの全学オープン科目や、少人数の対話型、問題発見・問題解決型授業も充実し、ボランティア、インターンシップ、フィールドワークなどの体験型学習には年間3万人以上が参加し、大学の用意したさまざまな留学プログラムを活用することで40%以上の学生が卒業するまでに1度は海外での学びを体験しています。

設備の面でも学生の主体的な学びを促進するための整備を進め、早稲田キャンパスの新3号館には対話型、問題発見・問題解決型授業に対応したICT設備や、多様な授業形態が可能な教室や多目的スペースを備えました。また、グループ学習や自主学習などを目的としたラーニングコモンズとして、7号館には「W space」を整備し、西早稲田キャンパス61号館所沢キャンパス図書館にもラーニングコモンズを開設しました。さらに戸山キャンパスでは2019年の完成を目指して、ラーニングコモンズを併設した多機能型スポーツ施設「早稲田アリーナ」の建設を進めています。

文化的背景や価値観の異なるさまざまな国の学生と共に学ぶ

早稲田大学のキャンパスでは世界各国・日本各地から集まった個性豊かな学生たちが切磋琢磨している

早稲田大学は自由と多様性を重んじる伝統を有し、勉学面はもちろん、学術・文化・スポーツなどの活動に挑戦できる機会や、世界各国・日本各地から集まった個性豊かな学生たちと切磋琢磨(せっさたくま)する機会に恵まれています。地方出身学生や社会人の入学を促進しており、学部における女子学生比率は38%(大学院を含めると37%)を超え、4万人を大きく超える社会人が学ぶなど、多様な人材が集う大学となっています。異なる文化や価値観を持つ人、立場の違うさまざまな人たちとの交流による人格形成や人間的成長が期待できるのは、早稲田大学ならではのものだと言えるでしょう。

新入生の皆さんには、本学の優れた教育・研究環境を余すことなく活用すると同時に、文化的背景や価値観の異なるさまざまな国の人々と共に学び、議論し、相互理解を深めることで、総合的な人間力を陶冶(とうや)していただきたいと思います。また、それぞれが研究者あるいは高度専門職業人として大成することを目指して、日々の学問・研究に精進することで、新しい価値を創造し未来を切り開くイノベーション力を身に付けていただきたいと思います。そして、本学の建学の理念に象徴される理想を実現するための長い道のりを共に歩んでいく親友やライバルを見つけ出してくださることを、心から希望いたします。

※1)2016年度

※2)イギリスの教育関連事業者「クアクアレリ・シモンズ社(Quacquarelli Symonds)」が公表している分野別ランキング「QS World University Rankings by Subject 2018」

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