Waseda Weekly早稲田ウィークリー

早稲田の学問

産科医が遠隔から検査できる妊婦健診用ロボット、開発中

ロボットテクノロジーで社会の役に立ちたい

大学院創造理工学研究科 修士課程 2年 竹内 里奈(たけうち・りな)

IMG_8916私の所属する岩田浩康研究室では、「社会の役に立つ人間支援ロボットテクノロジー」をコンセプトに研究に取り組んでいます。その中でも、私は産科医療を対象とした研究に取り組んでいます。

近年、産科医および医療施設数の減少傾向により、医師には労働時間の長時間化、妊婦には健診のための長い待ち時間や長距離の移動といった負担が掛かっています。本研究室では「妊婦超音波検査支援ロボット」を開発し、診断の遠隔化や自動化を行うことで、医師・妊婦双方の負担を軽減しようと提案しています。

例えば、近くの診療所などにロボットを設置することで、わざわざ遠くまで通院しなくても妊婦健診が受けられるようになります。自動でロボットが画像を取得し、AI(人工知能)による画像診断を行ったり、必要に応じて遠隔操作による医師の精密な診断を受けることも可能になります。医療過疎地域や豪雪地帯に住む女性、働く女性など、多様なニーズに寄り添える新しい妊婦健診サービスが提案できるように、日々研究室の仲間たちと頑張っています。

2号機

開発中の妊婦超音波検査支援ロボット

学会発表だけでなく、オープンキャンパスや神奈川県主催の展示会、国際ロボット展など、さまざまなイベントでこの超音波検査支援ロボットについて紹介してきました。多くの人に知ってもらい、多角的な意見を取り入れながら、より良いロボットを開発していくことが目的です。小さな子供から、妊娠を経験した女性、他分野の学生・研究者など、相手に応じて伝え方を変えながら説明していくことは大変難しいですが、興味を持ってもらえたり、共感してもらえたりするととてもうれしく、やりがいにつながっています。

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時には未来の科学者にロボットを紹介することも

また、実用化を目指すにあたっては多岐にわたる知識が必要です。医学的な意見など他分野の研究者からのさまざまな意見やアドバイスを頂けるのは、とても貴重で勉強になります。今後も、社会に役立つモノ作りに取り組む技術者になりたいです。

一日のスケジュール
  • 8:00 起床
  • 9:30 ゼミ。ゼミ合宿では、鴨川セミナーハウスへ行きました。
  • 13:00 昼食。外で食べるときは大好きなつけ麺や油そばが多いです。
  • 14:00 研究。論文を読んだり、実験のための勉強をしたりしています。
  • 18:30 琴の練習、またはアルバイト。久々に再開した琴は、10月11日(水)に行われる大隈記念講堂での演奏会「芸術の秋、日本の音色 」に向けて、早大職員の方と特訓中です!
  • 22:00 帰宅
  • 22:30 夕食
  • 25:00 就寝

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日はほぼ毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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