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Entrepreneurship from Waseda(4)
特集:Entrepreneurship from Waseda
Thu 30 Apr 26
特集:Entrepreneurship from Waseda
Thu 30 Apr 26
インターンシップで実践知を身に付け、 農業経営の研究にアプローチ
大学院人間科学研究科1年 関根章斗さん ※所属・学年は取材当時
撮影=所沢キャンパス 100号館
研究にビジネスの視点を取り入れるため長期インターンシップに参加
大学院に進学後、農業経済学をフィールドに、中山間地域の農業経営について研究しています。人手不足などを背景に、農村では大規模事業者の参入が求められつつあります。一方、棚田が広がる中山間地域のような環境は、大規模経営に不向きだとされてきました。
しかし経済合理性が通用しない地域も、食料生産の重要な担い手であり、社会的存在意義は高いといえます。それらの地域が経営を持続させるための条件を探るのが、私の研究テーマです。
農村に関心を抱いたきっかけは、学部時代のサークル活動や授業で、農村地域に滞在したことでした。過疎化をはじめとする構造的課題に対し、学生の立場で解決策を提示するのは困難です。そのため私は、ビジネスの手法で課題を解決できないかと、農業系のスタートアップで約1年半の長期インターンシップに参加しました。
インターン期間中に担当したのは、農家の方々との調整役やSNS運営などです。創業まもない時期のスタートアップで、起業家として活動する社会人に囲まれながら仕事ができたことは、私にとって刺激的でした。
その後、スタートアップに関心を高めた私は、彼らを支援する立場も経験したいと、ベンチャーキャピタル「早稲田大学ベンチャーズ株式会社(WUV) 」 のインターンにも参加。WUVは、学問の知見や研究成果を社会に実装するため、創業投資を行う機関で、私は大学の研究者の活動調査、事業化に向けた課題抽出、成長モデルの算出などを担当し、起業支援の現場で学んでいきました。
学部時代に授業と並行して参加したこれらの経験により、事業化のシビアな視点を得ることができました。身に付けた知見を生かしながら、現在は修士論文の執筆に取り組んでいます。将来は、現場における農業の視点、ビジネスやファイナンスの視点から、農村地域および日本社会全体の課題にアプローチしたいです。