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Entrepreneurship from Waseda(2)
特集:Entrepreneurship from Waseda
Thu 30 Apr 26
特集:Entrepreneurship from Waseda
Thu 30 Apr 26
全自動ロボット歯ブラシの大学発スタートアップで世界進出を目指す
大学院先進理工学研究科 博士後期課程 研究指導終了退学 栄田 源さん ※所属・学年は取材当時
撮影=早稲田キャンパス 19-3号館 アントレプレナーシップセンター
10年間の研究開発を経て健康社会に貢献するプロダクトを展開
博士課程在学中の2018年に設立した株式会社Genicsで、CEOとして活動しています。当社が目指すのは、全ての人が健康で豊かに過ごし、より多くの時間を創造活動に使える社会です。早稲田大学の研究室時代から注力してきたのが、ロボット歯ブラシの研究でした。現在、口にくわえると全自動で歯磨きをしてくれるロボット「g.eN」を開発し、体の健康と関わる口腔ケアを支援しています。
学部時代に米国へ留学し、チャレンジ精神を身につけた私は、大学院進学後に「WASEDA-EDGE人材育成プログラム」(※)を受講。起業家や投資家をゲストに迎える授業に感銘を受け、起業への関心が芽生えました。
※文部科学省が実施したグローバルアントレプレナー育成促進事業の一つで、2014年から3年間実施された。
同じ頃、JST(科学技術振興機構)の「大学発新産業創出プログラム(START)」にロボット分野が立ち上がり、研究室で情報を紹介されたため、応募してみることに。g.eNの前身となる口腔 ケアロボットが採択され、本格的に起業に乗り出しました。
その後はベンチャーキャピタルの出資を受けながら資金調達を繰り返し、全自動ロボット歯ブラシの研究開発をつづけ、現在はクラウドファンディングで支援を受けて量産化を推進しています。今後は幅広い市場での実用化に向け、販路を拡大していく方針です。
起業当時、大学の研究室発のスタートアップは少ない状況でした。正攻法が確立されていない中、事業化の各プロセスでサポートしてくれたのが、早稲田大学の「アントレプレナーシップセンター」です。登記の際は同所を会社所在地にしたことで、早稲田大学発の技術によるスタートアップとして信頼を受けることができました。また、財務などの専門家によるアドバイス、関係者のネットワーキングなどの支援も、大いに役立ちました。
研究開始から10年の月日を費やしましたが、早稲田のロボット研究室から生まれた世界初の技術は、歯科医や介護の現場から高評価をいただいています。口腔ケアは人間にとって欠かせません。全世界のマーケットを視野に入れながら、“歯磨きの革命”に挑戦していきます。