東日本大震災から11年が経過。この間、現地の方々は、震災にどのように向き合い、そしてどのような希望を持って生活をしてきたのか ―
8月20日(土)~23日(火)、WISH寮生11名が宮城県を訪れ、被災からの復興や地方創生の現場を見て、現地の方々から体験談を聞く3泊4日の研修ツアーに参加しました。以下、学生の感想をご紹介します。
初日(8月20日)
東北大学にて、河北新報社の今野先輩(早稲田大学卒業生)にご講演いただきました。その後、東北大学の学生とワークショップを実施、門間先輩、大槻先輩、西村先輩からもアドバイスをいただきました。
- 河北新報の今野さんの「2 万人の人が犠牲になった一件の災害ではなく、1 人の人が亡くなった災害が 二万件 ある」という言葉が印象に残りました。同じ災害でもとらえ方の違いにより、震災に対する考え方も全く違うものになると感じました。
- 今野さんの話をお聞きし、紙媒体の新聞がどのように震災時に役立ったのか、そして震災について新聞を使って語り継いでいくことの意義について考える機会を得ました。ただ悲惨さを伝えたいのではなく、少しでも多くの人に震災について知ってもらい、「防災の意識を持ってもらうこと」に、伝えることの意義を感じました。
二日目(8月21日)
ゆりあげ港朝市にて櫻井先輩のお話を伺いました。その後、キリンビール仙台工場見学を経て、岡田新浜地区にて農業を営む遠藤先輩と一緒に同地区をまちあるきしました。
- 櫻井さんの震災での経験についてお話を聞いたことで、東日本大震災の悲惨さを今まで知っていた以上に感じることができました。それと同時に、自分にもこれからできることがまだたくさんある、ということに気づきました。
- I want to do my part in educating other foreigners interested in living in Japan why knowing about this event is an essential responsibility if we wish to garner respect for the people who put back the pieces of a broken region. I have a lot of respect for the people who continue to educate others on the issue today, and I am grateful for having had the opportunity to learn for myself.
三日目(8月22日)
石巻にてAR技術を使ったまちあるき。門間箪笥店を訪問し、門間先輩のお話を伺いました。
- 石巻での語り部さんの話にあった「逃げろ! と叫んでも誰も動こうとしない。信頼している人に言われれば、逃げたかもしれない」という言葉がとても印象的でした。
- 震災後、「人との繋がりが重要と再認した」と話す方が印象深かったです。自分自身、地域に住んでいて、コミュニティの狭さを窮屈に思うこともしばしばありましたが、その「当たり前」がいつ奪われるかわからない、ということを重く受け止めました。
四日目(8月23日)
振り返り会を実施