幼少期を日本で過ごした経験や、父がネパールで橋梁や道路の建設、整備事業に携わっていることから、こうした分野で高い技術力を誇る日本で学びたいと考えました。日本語では授業内容をしっかり把握できるか不安でしたが、幸い英語による授業のみで学位を取得できるカリキュラムがあると知り、早稲田大学を選びました。理想の学習環境で最先端の工学を学べることに、日々喜びを感じています。
言葉のほかに母国を離れることへの不安もありましたが、国際学生寮WISH のスタッフの方々や、ともに暮らす日本人寮生が親身になって支えてくれました。色々な国から学生が集うキャンパスで過ごしているからでしょうか、WISH の寮生に限らず早稲田の学生は外国人に対して気さくに応じてくれます。私が通っていたアメリカンスクールと似た雰囲気であることも、早稲田での生活に自然と馴染めた要因かもしれません。
ネパールは日本と同様に地震が多い国です。しかし、建造物の耐震化や地震発生時の備えについては、日本のように行き届いているとはいえない状況です。そこで、ビルや家屋の建築技法、耐震構造、さらには災害対策などについて研究を進め、その知識や技術を持ち帰りたいと考えています。耐震化を普及・発展させることで、母国をより住みやすい国にすること。その夢の実現に向けてこの環境をさらに活用したいという意欲が高まっています。
(創造理工学部 S.S.)