吉田 誠(創造理工学部教授)
主に企業からの受託研究で自動車用材料に関する3つのテーマ(車体の研究、エンジン用材料の研究、電動車両システム用の新しい材料の研究)を中心に研究を進めています。
自動車産業は一国の経済を左右するとすら言われるほど巨大な基盤産業といわれている。一方、近年では主たる炭酸ガスの排出源として輸送機器が挙げられており、経済力の維持と環境問題の解決を両立させることが求められている。このような社会的背景から当該研究所は自動車用材料を中心に以下の3つを実施します。
自動車の安全・軽量化に対する要求は非常に強く、二律背反の事象を同時改善する必要がある。本研究では、衝突時のシミュレーションにより、各種衝突における乗員の安全の確保及び構造部材の最適配置による軽量化の設計指針を得る。
エンジン・パワートレイン部品、ボディー系の部品の多くは、金属材料が使用されている。これらの軽量化のための一つの有力な手段として、鉄鋼材料の軽合金への置換があるが、コストと品質、生産性が従来品よりも優れていることが求められている。このようなことから、要求スペックを満たす材料のミクロ組織の制御や、加工時に発生する種々の欠陥を予測・制御することを目的にダイカスト等の溶融凝固成形プロセスについて研究を行う。
3Dプリンターを活用した新しい燃料電池用電極材料や、EVやHEVを対象としたPCU(Power control unit)の電熱解析と熱対策など、電動車両に関わる材料についても広く研究を実施する。
YOSHIDA, Makoto Professor, Faculty of Science and Engineering, School of Creative Science and Engineering
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早稲田大学59号館322号室