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【イベント】第10回日本・イラク学術合同会議(11/17-18)【終了しました】

※本合同会議は英語で行われます。本サイトの英語版もあわせてご覧ください。

【Event】10th International Iraqi Japanese Conference (17-18 Nov.)

第10回 日本・イラク学術合同会議
「日本とイラクの教育制度―比較の視座から」

2018年11月、日本とイラクは、外交関係樹立から80周年を迎えます。その間、イラクは、イラン・イラク戦争、湾岸戦争、そしてイラク戦争と、戦争や制裁などの数々の困難に見舞われてきました。一方日本は、1970年代以来湾岸戦争までイラクと緊密な経済関係を維持し、多くの日本企業がイラクでの経済開発に携わってきました。しかし、イラク戦争以降は、イラクでの戦後の復興もままならず、両国の人的交流も難しい状況に置かれています。
このようななか、イラクの日本研究者と日本のイラク研究者の間では、2005年以来、地道な研究、教育分野での交流が続けられてきました。イラクからはバグダード大学、ムスタンシリーヤ大学、イラキーヤ大学、日本からは千葉大学、早稲田大学、東京大学、東京外国語大学など、研究者間の交流が、多くの大学、研究機関で推進されているのみならず、政府系、NGO系の実務家の参加も広がっています。
このたびの第10回日本・イラク学術合同会議は、両国の外交関係樹立80周年という節目の年を記念して、「日本とイラクの教育制度」をテーマに、イラクから7名の第一線の研究者をお招きして、早稲田大学で開催されます。扱うテーマも、現代政治、日本の対外援助、考古学、シーア派研究など多岐にわたります。また、日本で学ぶイラク人留学生による研究報告も行われます。
日本とイラクの、錚々たる研究者と実務家が結集する本会議に、ぜひ多くの皆様の積極的なご参加をお待ちしております。

日時:2018年11月17日(土)10:00-19:00、18日(日)10:00-19:15
会場:17日:早稲田大学早稲田キャンパス26号館(大隈タワー)B104、18日:同7号館205

プログラム(使用言語:英語)

11月17日(土)早稲田大学早稲田キャンパス26号館B104

9:30
開場

10:00
司会:酒井啓子(千葉大学)
開会挨拶:桜井啓子(早稲田大学)
来賓挨拶

11:00-11:30
基調講演:片倉邦雄(元駐エジプト・イラク・UAE大使/日本アラブ協会副会長/片倉もとこ記念沙漠文化財団評議員)
「イラクの友人:照る日、曇る日」

11:30-12:30
特別パネル「日本とイラクの関係:ビジネス、援助、外交」
坂本威午(JICA日本国際協力機構中東・欧州部部長)
星野守(国連協会事務局長)
JIM-NET特定非営利活動法人日本イラク医療支援ネットワーク

12:30-14:00
昼食

14:00-15:00
特別講演:山尾大(九州大学)
「2018年議会選挙における政治不信がもたらした組織政党の躍進」

15:00-17:00
パネル1「考古学分野における日本とイラクの協力関係の過去と未来」
ライス・フセイン(バグダード大学人文学部)
「考古学、イラクの遺産と教育: 歴史的見地」
小口裕通・岡田保良(国士館大学イラク古代文化研究所)
「1970年以降の古代メソポタミアに関して実施された国士舘大学調査活動を振り返る」
前川和也(国士館大学)
「国士舘大学と紀元前3千年紀のバビロニア」
西山伸一(中部大学人文学部)
「境界地域:イラク・クルディスタン地域における考古学と文化遺産に対する日本の貢献」

17:15-19:00
パネル2「日本で学ぶイラク人学生の研究報告」
ハイダル・リダー・ムハンマド(千葉大学、博士課程)
「イラクの再部族化」
アフマド・アミール・イスマイール(九州大学、博士課程)
「イラクの大量破壊兵器廃棄のためのUNSCOM (1991-1998) とUNMOVIC (1999-2007)のメカニズム」
ヌールッディーン・アリー・サイード(東京医科歯科大学、博士課程)
「東京医科歯科大学における歯科接着研究」
サーティア・ハサン(金沢大学、修士課程)
「硫酸還元、脱窒、嫌気性アンモニア酸化、部分的硝化による高アンモニア含有廃水からの窒素除去」

11月18日(日)早稲田大学早稲田キャンパス7号館205

10:00-11:40
パネル3「復興後のイラクにおける教育の役割」
司会:桜井啓子(早稲田大学)
ウサーマ・アブドゥルラティーフ(バグダード大学副学長)
「イラクにおける国際協力の中での高等教育:バグダード大学の経験」
サラーハ・ハサン・ジャービリー(バグダード大学人文学部長)
「イラクと日本の教育制度:哲学的見地から」
フサイン・バハーディリー(イラキーヤ大学人文学部長)
「イラクの歴史教育: イラクでのカリキュラムを巡る研究」(アラビア語-日本語通訳あり)

11:50-13:30
パネル4「教育の役割:日本とイラクの場合」
司会:三浦徹(お茶の水女子大学)
土田雄一(千葉大教育学部)
「社会性を育てる日本の学校教育~特別活動と道徳教育の視点から」(日本語-アラビア語通訳あり)
アラー・アーミリー(ムスタンシリーヤ大学人文学部)
「日本型教育:特活―特別活動」
マフムード・カイスィー(バグダード大学)
「道徳(『わたしたちの道徳』):イラクの学校、大学において日本的価値体系を適用する試み」

13:30-15:00
昼食

15:00-16:20
パネル5「日本型地域研究」
司会:山尾大(九州大学)
酒井啓子(千葉大学)
「日本の中東研究の歴史:第二次大戦前からイラク戦争後まで」
ズィクラー・アーディル(バグダード大学博士課程)、マフムード・カイスィー(バグダード大学)
「板垣雄三:イラク的見地から見た彼のアラブ研究の成果」
三浦徹(お茶の水女子大学)
「日本の地域研究:地域を超えた歴史的な取り組み」

16:30-19:00
パネル6「日本におけるシーア派イスラームとその聖地に関する研究」
司会:森本一夫(東京大学東洋文化研究所)
黒田賢治(国立民族学博物館/人間文化研究機構)
「聖地の物質性:現代イランにおける工芸と「伝統」に関する研究」
水上遼(東京大学博士課程)
「イラクのシーア派法学者と12-14世紀におけるイマーム愛の広がり:彼らによるファダーイルのスンナ派読者向け戦略的編集」
アキール・ハマド(カフィール博物館、カルバラ・アッバースィーヤ廟)
「聖地とそのイラクでの文明的役割」(アラビア語-日本語通訳あり)
サーディク・ジャースィム(カフィール博物館、カルバラ・アッバースィーヤ廟)
「カフィール博物館と聖地における文化教育」(アラビア語-日本語通訳あり)

19:00-19:15
閉会挨拶
マフムード・カイスィー
酒井啓子

お問い合わせ:グローバル関係学事務局(glblcrss [at] chiba-u.jp)
共催:国際交流基金、千葉大学、早稲田大学イスラーム地域研究機構、文部科学省科研費(16H06546)グローバル関係学

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