早稲田大学イスラーム地域研究機構では、平成29年度公募研究課題「現代ムスリム社会における風紀・暴力・統治についての多角的分析」の公開研究会(今年度最後となります)を、以下の要領で行います。関心あられる方のご参加をお待ちしています。公募研究の概要については右のリンク先をご覧ください【公募研究】。
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1. 日時
2018年1月20日(土曜)15時~18時
2. 場所
早稲田大学早稲田キャンパス3号館802教室
※早稲田キャンパスへのアクセス/キャンパス地図(PDF)
3. プログラム
(1)研究報告1
報告題:姦通とイスラーム―出稼ぎ時代のウズベキスタンにおける「風紀」形成の過程
報告者:和崎 聖日(中部大学)
概要:ウズベキスタンにおける男性の出稼ぎ増加を背景としたジェンダー秩序と貞操感の変化に着目し、イスラーム知識人の教説を頼りに社会の「風紀」がいかに形成されるかを検討する。
(2)研究報告2
報告題:中国における宗教管理とイスラーム的「風紀」の生成:雲南省におけるアルコール排斥運動の事例から
報告者:奈良 雅史(北海道大学)
概要:中国共産党による宗教管理の展開を概観した上で、雲南省におけるアルコール排斥運動の事例を中心に、調査地においてイスラーム的「風紀」がいかに展開してきたのかを検討する。
(3)休憩
(4)研究報告3 *本公募研究でこれまで行われてきた研究報告に対するコメントを兼ねて
報告題:「国家・暴力・正義―比較としての西洋近代」
報告者:上原 潔(大阪産業大学)
概要:暴力の独占という西洋近代における主権国家の定義を、社会契約説のいくつかの側面から説明し、そこで公正としての正義概念がどのように作用しているのか、あるいはポピュリズムとどのような関係にあるのかという問題を概観することで、非西洋地域における統治形態との比較の糸口を模索する。
(5)質疑応答
※各研究報告が40分程度、質疑応答が45分程度を予定しています。
4. 参加申し込み
資料準備の都合上、参加をご希望の方は事前に下記のメールアドレスに一報いただければ幸いです。
高尾賢一郎:takaokncr★gmail.com(★を@に変えてください)
5. 懇親会
研究会終了後、懇親会を開催する予定です。こちらもふるってご参加下さい。