イスラーム地域研究機構では、「環境・農業生産・記録管理––文書史料に基づくエジプト環境史の構築––」研究会を下記の要領で開催いたします。
研究会の要領
日時:7月14日(金)15:30〜18:00
場所:早稲田大学9号館1階103(イスラーム地域研究機構共同研究室)
報告者:熊倉 和歌子
報告題目:ファイユームの伝説 「モエリス湖」の真相にせまる
報告概要:エジプト・ファイユーム地方の伝説的湖「モエリス湖」をめぐる古代から近代にかけての伝説と、20世紀以降の調査を比較し、その湖が存在していたかという問題を検討します。この伝説の真相を検証しながら、ファイユームの地理が歴史的にどう変化していったかについて議論したいと思います。
使用言語:日本語(参加者により英語)
研究会の概略
本研究会は、文部科学省科学研究費助成事業科学研究費補助金(2014年度-2016年度、挑戦的萌芽研究、研究課題15K12930、代表者: 熊倉和歌子)の交付を受け、2014年度に開始されました。現在、JFE21世紀財団の研究助成(2016年12月-2017年12月、アジア歴史研究助成、代表者: 熊倉和歌子)を受けています。
2014年度から2016年度までの2年間は、文書史料をベースとした環境史構築の可能性について検討し、その成果を『イスラーム地域研究ジャーナル』第9号(2017)に特集として掲載しました。2017年度からは、その成果を踏まえ、GISやリモートセンシングによる分析、データベースを用いた解析などを含め、さまざまな角度からの環境史研究の方向性を模索していくことを目標にしています。