保健センター所長
藤野 京子 FUJINO Kyoko
(文学学術院 教授)
早稲田大学保健センターは、相談活動、保健活動を通じて健康教育を実施し、学園生活の質の向上に資すると共に、心身の健康を維持し、増進を図ることを目的として活動しています。
学生相談室は、早稲田キャンパスのほか、戸山、西早稲田、所沢の各キャンパスに設けられています。心理相談員による心理相談を中心に一般相談や教学相談も行っており、法律相談も受け付けています。英語での相談も可能です。無料による相談を予約制で実施しています。
学生相談の目的は納得のいく学生生活を送れるよう支援していくことです。相談者のニーズに応じて、授業・研究関連のことは相談者が所属する学部・大学院、障がいに関することは障がい学生支援室、性的マイノリティに関することはGSセンターなどと学内の他箇所とも連携を図っています。早稲田キャンパスの保健センター内に設置されている精神科「こころの診療室」をはじめ、学外の医療関係者等とも情報交換をしながら相談を進める場合もあります。学生相談室閉室時間帯への対応として、外部の民間相談機関に委託したオンライン相談サービスも、2022年度試行実施として提供しています。
保健活動として、学内での体調不良時やケガに対しては、保健師や看護師による応急処置・救急対応や病院案内・相談を行える体制をキャンパスごとに整えています。
健康診断の実施も保健センターの大切な役割です。学生定期健康診断は全学生が毎年対象になります。疾病の中には自覚症状が乏しいものも少なくありません。疾病を早期に発見して治療につなげて重症化を防ぐという疾病の二次予防に対して、健康診断は大変有用です。健康診断後の健康相談に関して、保健センター内に設けられた保健管理室では、腎臓内科、呼吸器内科、循環器内科の専門医が対応しています。このほか、この保健管理室では、内科医、女性ヘルスケア専門医、保健師、管理栄養士による健康相談も無料で提供しています。
早稲田キャンパスの保健センター内に設置されている診療室では、先に触れた精神科「こころの診療室」のほかにも、内科の保険診療を行っています。この診療室は、早稲田大学学生健康増進互助会の契約医科医院になっていますから、手軽に利用できます。なお、学生健康増進互助会の利用案内等については学生部学生生活課までお問い合わせください。また、早稲田キャンパス以外のサービスの詳細は、本ホームページの各分室利用案内をご覧ください。
保健センターでは、健康教育も提供しています。健康を維持していくためには、心身の疾病を未然に予防すること、すなわち一次予防が肝要です。学生時だけでなく、生涯を通じた心身の健康の自己管理に資するよう、例えばGEC科目「こころとからだの健康」を開講しています。健康を損ねてからでないと、なかなか健康の大切さを実感できず、我が事ととらえにくいかもしれませんが、よろしければ受講してみてください。
心身の健康は生活の質を左右するものです。納得のいくキャンパスライフを送るにあたって、保健センターを適宜ご活用ください。