早稲田大学 創造理工学部 総合機械工学科石井裕之研究室で培われたロボット技術を基盤に、2018年に創業した研究開発型スタートアップである 株式会社Genics (アントレプレナーシップセンター会員企業)が開発した革新的なロボット歯ブラシ「g.eN」が、一般販売に向けたクラウドファンディングを開始しました。初期の目標は達成され、現在さらなる支援を募り、量産化に向けた挑戦を続けています。
「g.eN」は、口にくわえるだけで最短1分で歯みがきが完了する新しいスタイルの口腔ケア製品です。10年以上にわたる研究開発をもとに、歯ブラシの操作が難しい小さなお子さま、高齢者、身体的制約のある方そして、忙しいビジネスパーソンなど、誰もが簡単に質の高い口腔ケアを受けられる社会の実現を目指しています、
本プロジェクトを率いてきたのは、当時早稲田大学の大学院生としてロボット研究に取り組んでいた、株式会社Genics 栄田源 CEOです。研究開始から10年、JST(科学技術振興機構)の大学発新産業創出プログラムへの採択など、研究の深化と実績を積み重ねて小型化を実現し、ついに一般販売という形で社会に届けられることになりました。
この挑戦は、早稲田大学が掲げる「学問の活用」すなわち、研究成果を社会還元し、社会のために役立てるという理念を体現するものです。早稲田大学アントレプレナーシップセンターでは、量産化の実現に向けてGenicsに対する支援を継続的に行うとともに、Genicsにつづくスタートアップの育成にも、注力してまいります。
今後も本学の研究活動で培われた知見や開発技術を着実に社会に届けることを通じて、人々の生活をより豊かにする取り組みを推進していく所存です。是非ご期待ください。
●クラウドファンディングの詳細は、こちらから↓。 ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
https://kibidango.com/projects/2875
株式会社Genics 栄田 源 代表取締役 CEO コメント
私は研究を論文として完結させるのではなく、実用化・社会実装まで行うことを目的に、大学院1年次にプロジェクトを立ち上げました。自らの研究成果を社会に還元し、多くの方の困りごとを解決したいという思いが原点です。研究を継続しながら実用化を本気で目指すには博士課程という環境が最も適していると考え、進学を決断すると同時に、研究成果を迅速に社会へ届けるため会社を設立しました。研究と社会実装の両立は容易ではなく、試作と失敗を重ねてきましたが、その中で誕生したのが、くわえるだけで最短1分で歯みがきが完了するロボット歯ブラシ「g.eN」です。10年以上にわたる早稲田大学での研究成果を基盤に、誰もが簡単に質の高い口腔ケアを受けられる製品へと進化させてきました。g.eNはまだ発展途上ですが、日本発として世界に挑戦し、より多くの人の健康を支える存在を目指しています。この挑戦に共感し、ともに未来をつくっていただける応援者の輪が広がることを願っています。
株式会社Genics概要
- 社名: 株式会社Genics
- 代表取締役CEO:栄田 源
(早稲田大学先進理工学研究科博士課程単位取得満期退学。ロボット工学専攻。文部科学省「アントレプレナーシップ推進大使」) - 設立:2018年4月(栄田CEOの博士課程進学と同時に設立)
- 事業内容:ロボット技術を応用した製品の開発・販売
- ウェブサイト:https://genics.jp/
- 栄田CEOが出演したYoutube「起業のススメ」 https://youtu.be/-bhtAv08JdA?si=JLzVfJTtYC-ybdpV
- 栄田CEOが取材された 早稲田ウィークリー




