早稲田大学アントレプレナーシップセンターでは、2025年8月2日(土)のオープンキャンパスにあわせて、高校生を対象とした特別プログラム「めざせソーシャルアントレプレナー!自分らしい生き方と社会を良くすることの繋がりを考える」を開催しました。当日は、台風の影響が心配されるなか、日本全国からたくさんの高校生、保護者等の皆さんにご参加いただきました。
第一部 卒業生起業家・栄田源さんによる講演と早稲田大学の起業支援紹介
第一部冒頭では、アントレプレナーシップセンターの河村副所長(政治経済学部・教授)より、「なぜいまアントレプレナーシップが注目されているのか」について解説。さらに、早稲田大学における起業支援体制や、学生が挑戦できる仕組みを紹介しました。
続いて登壇したのは、本学卒業生(創造理工・総合機械工学科)であり、全自動はみがきロボットを開発するスタートアップ「Genics」を創業した栄田源さんです。栄田さんは、映画『アイアンマン』をきっかけにロボット工学に関心を持ち、学部、修士、博士課程と進学した早稲田大学での研究を経て「ロボットを通じて健康や豊かな生活に貢献したい」という思いから起業に至った経緯を語りました。講演の最後には、「研究だけでなく、海外留学などにも積極的に挑戦し、視野を広げてほしい」と高校生へ力強いメッセージを送りました。
100名を超える方にご来場いただき、高校生の皆さんだけでなく保護者の皆さんもそのお話に目を輝かせ、熱心に耳を傾けていらっしゃいました。講演後にはご参加の皆さんが栄田さんと直接交流し、皆さんからの質問に対して栄田さんが丁寧におこたえしました。
第二部 高校生19人が挑戦!ワークショップで「自分らしさ」を深掘り
第二部では、事前課題に取り組んだ方のなかから抽選で選ばれた高校生の皆さんに、「自分らしい生き方と社会を良くすることの繋がり」をテーマとしたワークショップを体験していただきました(協力:株式会社CroMen)。日本全国から、起業、アントレプレナーシップに意欲的な熱意溢れる、19名の高校生が参加し、大学生・社会人メンターや仲間と対話しながら、自分の将来像を整理するワークシートを作成しました。
その後は、起業家や社会人、大学生メンターとの1対1の対話を通じて「自分のやりたいこと」をさらに深掘り。将来の実現に向けて、大学でどのように学び、どのような学生生活を過ごすべきかを考える貴重な機会となりました。

大学生・社会人メンターと真剣に語り合う高校生参加者

最後にWSで取り組んだことの感想、これからの決意などを発表してもらいました。勇気をもって、真っ先に手を挙げて発表してくれた高校生には早稲田大学から「ファーストペンギン賞」を授与しました
参加者の声
ご参加いただいた高校生の皆さんからは、次のような声をいただきました。
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「自分のやりたいことが整理できて、大学で挑戦したいことが見えてきました」
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「起業家の方の話を聞いて、挑戦する勇気が湧きました」
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「将来を考えるときに『社会にどう役立てるか』という視点が大事だと気づきました」
午前、午後のセッションともに事前予約制とさせていただきましたが、いずれも申し込み開始から数時間で定員に達してしまい、ご参加いただくことができなかった方が多数でてしまいましたことお詫び申し上げます。来年もこのような企画を続けてほしいといううれしいお声も沢山いただきました。今後も、高校生に皆さんにご参加いただけるイベントなど、開催する予定ですので是非ご期待ください。
ご参加いただき、ありがとうございました。
本企画は、小中高生等へのアントレプレナーシップ教育の裾野拡大を目的とした文部科学省の「EDGE-PRIME Initiative」事業として実施されました。