Center for Entrepreneurship 早稲田大学 アントレプレナーシップセンター

Proof of Concept

早稲田 PoC Fund Program

アントレプレナーシップセンターでは、本学の研究成果をもとにしたベンチャー企業の創出を目的としたPoC(概念実証)プログラム「Waseda PoC Fund Program」を実施しています。

  • タイプA(最大200万円)・B(最大1,000万円)
    本学向け専用ファンドを開設している外部提携機関(ウエルインベストメント株式会社Beyond Next Ventures株式会社)の寄附等を財源としたファンドです。タイプAについては仮説検証プロセスの初期段階または未実施段階にあるもの、タイプBについては起業して本格的なビジネス実施体制に速やかに移行すべきものを想定した支援メニューとなっています。タイプAについては大学院生による申請も可能です。外部提携機関の意見も踏まえつつ、それぞれ年1-2件程度の採択を予定しています。
  • タイプS(最大500万円)
    2020-2024年度は、本学が採択された科学技術振興機構(JST)研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム(START)大学推進型を財源とし実施していましたが、2025年度以降も継続して実施します。一定程度のビジネス仮説はあるものの一層の検証が必要であり、製品・サービスの見直しや経営チームの組成の検討を進めるべき提案(大学院生による申請も可能)を年1-2件程度支援します。

いずれのカテゴリーも、本学の研究成果をもとに、本学教員または学生の提案に基づくベンチャーを創出するために必要な仮説検証の資金支援を行うことで、起業を通じた研究成果の社会還元を目的とするものです。2020-2024年度にかけて29件の課題を採択し、うち7件が起業しています。

 

参考:Waseda PoC Fund紹介ムービー

 

 


2024年度 採択チーム


【タイプS】

「2型糖尿病の根治を目指した膵β細胞増殖活性化剤の開発」プロジェクト

世界的に拡大の一途を辿っている2型糖尿病の進展を抑制し改善することが、罹患者の生活の質の維持と健康長寿の延伸の実現のための喫緊の課題である。2型糖尿病に対する既存の治療薬は短期的には血糖値を改善できるが、通常、病態が顕性化した時点で既に機能的な膵β細胞数の減少が生じていることから、早晩、良好な血糖値のコントロールが難しくなり、より重篤な心血管イベントが発症し罹患者の生活の質を著しく損ねてしまう。そのために、既存の治療薬とは全く異なる作用点に働きかけ、正常なインスリン分泌能を持った膵β細胞数を増やす新たな治療薬の開発が必要である。本研究では、膵β細胞に直接働きかけ、機能的な膵β細胞量を増やすことができるタンパク質と同様な薬理作用を示す抗体類似タンパク質シーズ医薬品の開発とその効果検証に取り組む。

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「投手の寿命を延ばす肩肘運動解析ドックの開発」プロジェクト

野球選手に頻発する慢性疼痛性障害である『野球肩』や『野球肘』を予防するための革新的なシステム「運動解析ドック」を構築するための基盤となる動作評価システムおよび肘関節抗ストレス筋力測定システムを開発する。これらのシステムは、投球動作に含まれる障害発症因子を特定し、野球選手の個々の問題点をリアルタイムで評価するもので、効果的な予防法やトレーニング・リハビリテーションを提供・指導するサービスとなる。

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「抗がん活性予測AIシステムの開発と検証」プロジェクト

膨大な種類の化合物ライブラリーからがん治療薬として有望な化合物を高速にスクリーニングするために、独自の予測精度向上技術を導入した人工知能(AI)による抗がん活性予測システムを開発し、有効となる可能性のあるがん治療薬を提案する。提案した化合物が有効かどうかを実際の実験により実証する。将来的には本システムを、他の様々な生物活性の予測に適用することで「包括的な生物活性予測AIシステム」に拡張し、データベースに未登録の活性化合物を効率的に見出し、創薬分野へ貢献する。

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「新規RNA-タンパク質複合体解析技術の開発と創薬スクリーニングへの応用」プロジェクト

SARS-CoV-2などの新興ウイルス感染症に係る治療薬開発は、感染症発生からできる限り早期に実現する社会的ニーズがあり、変異株の出現にも迅速に対応する必要がある。本プロジェクトでは、任意のRNA配列に結合するタンパク質複合体を、安全、迅速、かつ定量的、網羅的に高解像度で同定する新規手法を開発することで、RNAを標的とした新しい創薬スクリーニング技術を開発することを目指す。

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「鑑賞者が表現者になる新感覚インタラクティブ・ロボット・アートの事業化」プロジェクト

代表:紫藤寛生(早稲田大学 総合機械工学専攻 博士後期課程学生)

イノベーション人材の育成に、アートは重要な要素である。本プロジェクトでは、鑑賞者を表現者にする新感覚インタラクティブ・ロボット・アートの事業化を行う。申請者らは、安全な飛行方式を用いて新感覚のアート体験を誘発する「ソフト飛行ロボット」の開発技術と、ロボットをアートに活用するノウハウを有している。当研究室から創出された、ソフト飛行ロボットを用いたインタラクティブ・ロボット・アートは、ロボットとのインタラクションやロボットの身体性を活用した新感覚の鑑賞体験を生み出し、鑑賞者を表現者に変える。申請者らは、インタラクティブ・ロボット・アートを通して、表現体験の輪を広げ、創造的な社会を実現する。

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【タイプA】

「コンピューターシミュレーションを用いた美しく、機能性の高い製品デザインの提案」プロジェクト

「バイオレメディエーションによる放射性セシウム回収・減容化システムの開発」プロジェクト

代表:堀尾 優子 (人間科学研究科 修士2年)

 


2023年度 採択チーム


【タイプS】

「化学合成・分析マイクロデバイスの開発」プロジェクト

「有機固体MIのWebプラットフォーム開発」プロジェクト

「ヒストン修飾のシングルセルパネル解析システムの構築と検証」プロジェクト

「小型・多機能ハイブリッドレーザ光源の研究開発」プロジェクト


2022年度 採択チーム


【タイプS】

「極微量タンパク質測定による抗がん剤スクリーニングシステムの開発」プロジェクト

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※本課題での検証を元に、2023年4月に「株式会社Bio PhenoMA」が創業しました。

「細胞の内在的賦活化による革新的健康・美容産業を創出するオートファジー活性化食品や製品の事業化」プロジェクト

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※本課題での検証を元に、2024年5月に「Welness AP Science株式会社」が創業しました。

「大量センサへ配線レスで給電する素子の開発」プロジェクト

代表:柳谷 隆彦(理工学術院 教授)、実施代表:石井 直輝(先進理工学研究科 電気情報生命専攻・修士1年)

「失明予防に向けた無線計測治療レンズの事業化検証」プロジェクト


【タイプA】

「浴槽掃除ロボットによるお風呂掃除からの解放」プロジェクト

代表:小西 雄己(創造理工学研究科 総合機械工学専攻 ・修士1年 石井裕之研究室)

 


2021年度 採択チーム


【タイプS】

「感温塗料計測による半導体熱設計の革新」プロジェクト

代表:松田 佑(創造理工学部 教授)、安倍 悠朔(創造理工学研究科 修士2年)

「鉄鋼部材の塗装前工程を革新する自動研磨ロボットの事業化」プロジェクト

「耐海水性電気2重層容量を利用した海中通信」プロジェクト

「コオロギにおける有用共生微生物スクリーニング法および効率的な微生物給餌法の開発」プロジェクト

代表:朝日 透(先進理工学部 教授)、早川 翔大(先進理工学研究科 一貫制博士3年)

「気相で保存できそのまま使える高分子とタンパク質の複合化分子認識・センシング材料の開発」プロジェクト


【タイプA】

インターネット通信遅延に対応可能な遠隔操作アバターロボットストリーミング

代表:陽 品駒 (基幹理工学研究科・博士3年)

※本課題での検証を元に、2021年11月に「株式会社HatsuMuv」が創業しました。

 

 


2020年度 採択チーム


【タイプS】

「アンチエイジング創薬に特化した研究開発支援事業モデルの構築と検証」プロジェクト

「高効率な細胞内物質導入スタンプおよび顕微鏡搭載システムの事業化検証」プロジェクト

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※本課題での検証を元に、2021年7月に「ハインツテック株式会社」が創業しました。

「アミノ酸ハイブリッド型食塩の機能と用途開発の検証」プロジェクト

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※本課題での検証を元に、2021年11月に「Ussio lab.株式会社」が創業しました。

「人混みでも安全に移動できる自律移動サービスロボットの事業化検証」プロジェクト

代表:亀﨑允啓(理工学術院総合研究所 主任研究員(研究院 准教授))

「アニマルストレスセンサー」プロジェクト

代表:大橋啓之(ナノ・ライフ創新研究機構 上級研究員(研究院 教授))

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※本課題での検証を元に、2022年4月に「株式会社こころみ」が創業しました。

 


【タイプA】

「感圧/感温塗料を用いた革新的流れ計測システムの事業化検証」プロジェクト

代表:安倍悠朔(創造理工学研究科総合機械工学専攻修士2年),
片山哲(創造理工学研究科総合機械工学専攻修士2年), 指導教員:松田佑(理工学術院 教授)

※本課題については2021年タイプS「感温塗料計測による半導体熱設計の革新」プロジェクトで検証を継続しています。

「ナノ光ファイバー共振器量子電気力学系による分散型量子コンピューター」プロジェクト

※本課題での検証を元に、2022年4月に「Nanofiber Quantum Technologies株式会社」が創業しました。

 

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WASEDA University

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