Mathematics and Physics Unit “Multiscale Analysis, Modelling and Simulation”, Top Global University Project早稲田大学 数物系科学拠点

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IUPUI Its教授によるミニコース“The Riemann-Hilbert method”開催報告

数物系科学拠点では11月20日から22日にかけて、Alexander Its教授Elizabeth Its教授(インディアナ大学-パデュー大学インディアナポリス校)のお二方によるミニコースを開催しました。このコースでは、リーマン-ヒルベルトの方法とその応用の紹介をしていただきました。リーマン-ヒルベルトの方法は、数学と物理学で100年以上もの間重要な役割を果たしてきた、19世紀の特殊関数(ベッセル関数、エアリ関数など)の理論に端を発する数学的な技巧です。

19世紀の理論では、線形微分方程式の解であるような関数を扱います。それと比べ、非線形微分方程式(例えばパンルヴェ方程式など)の解となるような関数を扱うのは、遥かに困難ですが、リーマン-ヒルベルトの方法により可能になります。これらの方程式には、行列模型、組み合わせ論、統計力学など、物理への応用が数多くあります。リーマン-ヒルベルトの方法の組織的な研究は1980年代前後に始まり、今ではとても活発な研究分野となっています。

Alexander Its教授は、この分野の卓越した研究者であり、主要な貢献を果たしています。その貢献には、数多くの賞と栄誉が送られました。参加者には、異なる分野の研究者や学生達がいましたが、大変ありがたいことに、ミニコースの初めに、複素関数論の基礎から一般論を概観してくださいました。そして、Elizabeth Its教授とともに、いくつかの応用を解説してくださいました。このミニコースは、トップレベルの数学とその科学的応用への、とても教育的な導入になりました。

・ミニコースのアブストラクト
・数物系科学拠点

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