Frontier of Embodiment Informatics: ICT and Robotics, Top Global University Project早稲田大学 ICT・ロボット工学拠点

海外派遣学生

梅田 茜
Akane UMEDA

基幹理工学研究科 修士2年 梅田 茜

  • 派遣期間:2024年9月~11月
  • 派遣先大学:ヤーデ応用科学大学
  • 派遣先国・地域名:ドイツ・ヴィルヘルムスハーフェン

 

海外派遣を希望した理由

私がこれまで取り組んできた自己修復型金属配線(=配線が断線しても自動で修復が可能な金属配線)の宇宙応用の研究において、ドイツで微小重力実験の実績があるPhilip Born先生の元で研究に挑戦したいと思い、今回SGUにご支援いただけるこの機会を魅力に感じたため希望しました。

研究内容・成果

自己修復型金属配線の宇宙応用に向けて、ドイツにある微小重力環境を作れる施設での実験のため、実験セットアップの構築に取り組みました。私は今まで日本での研究では実験セットアップを組むという経験はなかったのですが、今回の海外派遣でセットアップをコンパクトにするための工夫や振動に耐えられるための設計などを学ぶことができ、未経験だった領域に関して多くの学びを得ることができました。今後データの解析を行い、論文誌に投稿することを目指しています。

学校環境

ヤーデ応用科学大学はWilhelmshavenというドイツ北部の小さな町にあります。大学の近隣には牛や馬、羊などを飼育している広大な土地があり、非常にのどかな場所でした。International Office(留学生用の連絡窓口)やAstaと呼ばれる学生組織が充実しており、留学生活で困ったことはなんでも訊ける環境だったのはとてもありがたかったです。

大学のキャンパスの様子

国際交流

学部生がメインで構成されている大学であったこと、また研究室配属などの制度もない大学であったことから、学生のラボメイトと交流するという経験はありませんでしたが、研究室の技術員の方には、装置の使い方や研究内容について英語で沢山のことを教わりました。また、研究室での研究活動とは別にドイツ語の授業を取っていたため、そのクラスで沢山の友達ができました。友人とは休日にもパーティーや遊園地に行ったり、クリスマスマーケットに行ったりとドイツらしい場所を訪れて楽しみました。

インドネシア人の友人と遊園地を訪れた時の写真

住居環境

滞在中に1度引越しをし、2軒の家に住みましたが、どちらもAirbnbという民泊サービスを用いて見つけました。1軒目の家は大学まで自転車で10分で、ホストの方と一緒に住んでいました。キッチンはありませんでしたが、ベッドルームの他にバスルームも共用ではなく個別のものがありました。2軒目の家は大学まで徒歩13分で、完全に独立した1軒の家だったため、キッチン、バスルーム、ベッドルームを一人で使うことができ快適でした。

家のキッチン

周辺環境

住んでいた場所の近隣は基本的に住宅街で、小さなスーパーとパン屋などはありましたがお店はほとんどない場所でした。電車の駅の方まで出ると商店街や小さなショッピングモールがあり、休日にはそちらで過ごすこともありました。私の住んでいた家から駅まではバスで30分かかり不便だったため、交通の便も考えて住む場所を選ぶことをおすすめします。
Wilhelmshavenは港町として知られており、写真のようなビーチが広がっています。9月末にはセーリングカップというイベントもあり、映画に出てきそうな大きな帆のある船が大量に港に集まっていました。

Wilhelmshavenにあるビーチ

セーリングカップの様子

海外経験を経て、今後の目標と終わりに

今回の海外派遣を通して、拙い英語だとしても自分の言葉で説明することの大切さを学びました。私は自分の英語力に自信がなかったのですが、日本人がほとんどいない環境で研究・勉強させていただき、自分の言葉で英語で話さざるを得ない状況をたくさん経験しました。拙いながらも一所懸命話したことで、研究室の先生、技術員の方、ドイツ語クラスで仲良くなった友人も汲み取ろうとしてくださり、自分の意思を伝えることができました。自分の英語力や説明力も向上したのではないかと感じています。
私は来年度からエンジニアとして就職しますが、職場に外国人の方がいたり、海外との事業があったりと、外国の方とやり取りをする機会があると思います。今回の海外派遣の経験を活かし、そのような場面でも率先して動けるような人になりたいと考えています。
今回の私の留学に関わって下さった全ての方に感謝申し上げます。

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