2023年3月8日(水)に「中国ソーシャル・メディア研究の今―理論と方法の接合を目指して―」をテーマに研究会を行います。
詳細は下記の通りです。是非ご参加ください。
【日時】 2023年3月8日(水)13:00-15:30
【開催形式】 対面およびZOOMによるハイブリット開催
【対面会場】 早稲田大学7号館203教室
【参加の注意点】対面及びZOOMともに3月6日(月)までに以下より参加登録をお願いいたします。
https://forms.gle/Nno3vyrWUSLQqi1P7
研究部会前日までにZOOMのURLをメールにて送付します。
当日の機材トラブルでハイブリット開催が取りやめになる可能性があります。ご了承ください。
【対象者】 早稲田大学・北海道大学の学生・研究員・教員・関係者
【言語】 日本語
【問い合せ先】 工藤文 [email protected]
【概要】
現代の中国を理解するには、ソーシャル・メディアがもたらす政治と社会へのインパクトに着目する必要がある。中国ではWeibo(微博)やWeChat(微信)など独自のソーシャル・メディアが普及している。中国共産党・政府はこれらのソーシャル・メディアの内容を統制・検閲しながらも、ソーシャル・メディアを通じて情報を収集し政権へのフィードバックにつなげている。また、人々はソーシャル・メディアで自らの意見を発信し、時にそれは異議申し立て運動として社会の注目を浴びている。
しかし、2000年以降中国のソーシャル・メディアに対する研究は2つの立場に分かれていると言われる。ソーシャル・メディアのテキストを対象にしたビッグデータ研究と、プラットフォーム企業の資本主義的性質を批判する研究である。両研究アプローチが指摘するよりも事実はより複雑である。中国のソーシャル・メディアにあふれるテキストは、党政府と企業による共謀そして人々による抵抗という複雑な要素がまじりあった結果として理解する必要がある。
そこで、本研究会では、中国のソーシャル・メディア研究発展のための第一段階として、中国ソーシャル・メディア研究の現状報告と実証的研究の成果を報告する。ここから、参加者とともに現代中国におけるソーシャル・メディアと政治・社会の関係を議論し、2つのアプローチの対話を試みる。
【当日のスケジュール】
13:00-13:50 第1部 中国ソーシャル・メディアの理論的検討と現状報告
工藤文(日本学術振興会・早稲田大学) 「中国ソーシャル・メディア研究の現在―批判的視座から」
王冰(北海道大学国際広報メディア・観光学院)「デジタル時代のメディア技術と中国のソーシャル・メディア」
14:00-14:50 第2部 微博(Weibo)に対する実証分析の成果報告
于海春(早稲田大学現代政治経済研究所)「Weiboデータを活用した武漢の都市封鎖における国民感情変化の分析」
周源(神戸大学大学院法学研究科) 「何が一番敏感なのか?アメリカ大使館の微博に対する検閲」
15:00-15:30 第3部 質疑応答・議論
報告者と参加者による議論
共催:早稲田大学現代政治経済研究所世論・メディアデータ研究部会
北海道大学メディアコミュニケーション研究院東アジアメディア研究センター