
研究分野
日本政治史、東アジア国際関係学、国際政治学
学位
- 博士(学術)、東京大学、2009年
略歴
2015年から着任し、1998年に2年間早稲田大学アジア太平洋研究センターの助手として勤務していた時から、15年ぶりに早稲田大学に戻り、さらにそれから11年が経ちました。
今は、歴史と理論の双方に配慮しつつ、日本とアジアの関係を探求しています。2023年度以来、文科省の国際共同研究加速基金・国際先導研究という科研費では最大規模の一つである支援を受けて、「普遍的価値と集合的記憶を踏まえた国際和解学の探究」というプロジェクトの代表をつとめています。
早稲田大学の150年近くの歴史は、アジアの近代化と人材育成に貢献してきた歩みであったともいうことができると思います。その結果、豊富な学問的知的ネットワークを有し、アジアの富裕層からの信頼も集めています。だからこそ、官僚や政治家ができない、「心」の次元での深い対話を行うことを、大学のアイデンティティとすべきと思っています。そうしてこそ、英語圏で注目され、英語圏の大学では真似できない、真に一流の世界的な大学となれるでしょう。私が代表を務める国際先導科研も、基盤(S)を4つ集めたぐらいの規模で、「歴史問題」を克服する方向をともに議論し、国民感情や記憶をつなぐ知的インフラ、つまり感情や記憶を冷静な議論の枠で対話させるためのプラットフォームの構築をめざしています。
授業では、日本政治史を担当しますが、過去を見ようとする現代人に内面化された記憶・価値こそが重要であり、それに対応した事実が選び取られて、歴史というストーリーが構築されるという前提で、歴史に臨んでいます。また、グローバルヒストリーの授業とゼミでは、国民という集団や、近代が生み出した価値としての人権の歴史性にも理論的に焦点を当てます。
詳しくは、『和解学叢書』(全6巻:明石書店、2022−3年)と、『戦後日本の賠償問題と東アジア地域再編―請求権と歴史認識問題の起源―』(慈学社、2013年)をぜひ、ご覧ください。
2022年には、国際先導の一つ前のプロジェクト「歴史学と紛争解決学を包摂する新領域としての和解学創成研究」に対して、文部科学大臣表彰 (科学技術賞 研究部門)を受賞いたしました。
事務でお世話になりました早稲田大学のすべての関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。


