「グローバル化社会における多元文化学の構築」部門主催
東アジアの文芸における正統観
古代より人類は「正統」をめぐる様々な言説を生み出してきた。太古の神話から現代の政治的声明に至るまで、「正統」の主張は至る所に立ち現れてくる。しかしながら、「正統」とは何か。各集団・各文化において正統性を担保するものは、神託、正義、宝物、血統など、有形無形の多様性を見せている。本シンポジウムでは、その中でも東アジアの文芸において表明されている「正統観」に焦点を当てる。研究対象とする時代や地域の異なる各専門家の報告から、「正統」をめぐる位相の差異や共通点、複雑性を浮かび上がらせることを目標としたい。
開催案内
- 日時:2024年3月7日(木)13時~17時30分
- 形式:対面
- 会場:早稲田大学戸山キャンパス33号館16階第10会議室
- 主催:早稲田大学総合人文科学研究センター「グローバル化社会における多元文化学の構築」部門
- 共催:早稲田大学文化構想学部多元文化論系/早稲田大学多元文化学会/科学研究費助成事業 基盤研究(C)「漢魏六朝期における「人間観」の展開―性三品説を前提として―」(21K00057)/科学研究費助成事業 研究活動スタート支援「立山縁起の系統論樹立のための岩峅寺系縁起の調査」(23K18682)
タイム・テーブル
<主旨説明>
- 13時:長谷川隆一(文学学術院講師(任期付))
<個別講演>
- 13時05分~13時55分:長谷川隆一(文学学術院講師(任期付))「北宋士大夫における正統観」
- 14時00分~14時50分:山吉頌平(文学学術院助手)「『白山大鏡』に見える泰澄の正統性」
- 14時55分~15時45分:崔鵬偉(龍谷大学 世界仏教文化研究センター 博士研究員)「正統と怪異―摂関家にまつわる百鬼夜行譚―」
- 15時45分~16時40分:パトリック シュウェマー(武蔵大学准教授)「キリシタン文学は「正統な」日本文学か」
- 16時45分~17時30分:総合討論―正統とはなにか?―
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