研究代表者
森田 裕介
MORITA Yusuke
人間科学部教授
本プロジェクトの概要と目的
目的
対面講義、eラーニング、そして両者を合わせたブレンディッド学習が高等教育機関における教授方法を変えつつある。従来の板書中心の講義の良さを残しつつ、情報機器の効果的な活用を検討することは急務である。一方、情報機器の中でも3Dプロジェクターや裸眼立体視ディスプレイの技術進歩は著しく、立体映像教材の活用についても検討する余地がある。
本研究課題では、学習環境の変化に合致した新しい実践的教授法に関する研究を行った。そして、講義内容、受講者数、受講者の特性(学習スタイル)を考慮し、対面講義、eラーニング、ブレンディッド学習のそれぞれに適した教授法を提案した。
概要研究
本研究は以下3点の研究によって構成。
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- 情報機器を用いた効果的な教授実践方法に関する研究
- 対面授業における教授方法の改善を目的とした研究である。現在、プレゼンテーションソフトを用いてプロジェクターに情報を提示するタイプの講義と、従来からの板書やOHCを用いて教授者がパフォーマンスも併せて提示する講義が主流となっている。また、両者の特徴を合わせ持つ電子黒板がある。3者の有用性について、講義内容、受講者数の人数および特製の観点から比較実験を実施。また、立体映像教材を試作し、その有用性について検討した。
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- eラーニングにおける効果的な教授実践方法に関する研究
- eラーニングにおける教授方法の改善を目的とした研究である。本学 eスクールが提供していつストリーミングビデオ講義では、プレゼンテーションソフトを提示するタイプ、板書もしくはOHCを活用するタイプなどが存在する。(1)の研究成果を用いて対面においても効果的であった教授方法がeラーニングにおいても効果的かどうかを検証。また、eラーニング特有の情報提示手法の効果について検証した。
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- ブレンディッド学習における効果的な授業実践方法に関する研究
- 1と2の効果を合わせて、ブレンディッド学習環境に適した教授方法論を構築。講義内容、受講者数、受講生の特性に考慮し、それぞれの場合ごとに効果的と考えられる教授方法を具体的にまとめ、提案した。
プロジェクト期間
2007年4月~2010年3月