Advanced Research Center for Human Sciences早稲田大学 人間総合研究センター

News

ニュース

【報告】人間科学研究交流会 2024 年10月9日(水)17:00~17:45 第 80回 人間科学学術院 講師(任期付) 高橋恵理子【 若年日本人女性のボディイメージとウェルビーイング Body Image and Well-Being in Young Japanese Women】

演題:若年日本人女性のボディイメージとウェルビーイング

Subject:Body Image and Well-Being in Young Japanese Women

話題提供者::人間科学学術院 講師 高橋恵理子

概要:

青年期女性の約7割が自分自身の外見に不満を感じており1), 青年期から中年期にかけて, このような傾向は男性よりも女性でより顕著であるといわれています2)。本邦は, 世界的にも顔面に対して不満を抱く人の割合が多く, 頭部を含む顔面部への美容整形手術件数は, この15年間で急増しています3)。外見に関する個人の自由を尊重するとともに,外見への多様な価値観を育むことは, 青年期の健全な心理的発達において重要であると考えられます。本発表では,外見への適応的および不適応的な信念(スキーマ)を測定する尺度の開発について,事例や諸外国におけるデータとの比較を交えながら報告いたしました。また, 外見に関する適応的なスキーマである, ポジティブボディイメージスキーマの開発を行った話題提供者らの研究4)を中心に(項目内容は, Table 1をご参照ください), 青年期女性のウェルビーイングを維持・増進させるために, ボディイメージへの人間科学的アプローチから,今後の研究の可能性について, 各分野の先生方や学生の皆さんと意見交換を行いました。


引用文献:

(1) 安保恵理子・阿部ひと美・関口由香・根建金男 (2014). 「青年期女性の外見に関する否定的感情測定尺度特性版」の作成と信頼性および妥当性の検討 カウンセリング研究, 47, 58-66.
(2) Keel PK, Baxter MG, Heatherton TF, & Joiner TE. (2007). A 20-year longitudinal study of body weight, dieting, and eating disorder symptoms. Journal of Abnormal Psychology, 116, 422–432.
(3)ISAPS global statistics. https://www.isaps.org/discover/about-isaps/global-statistics/ (2024年9月28日).
(4)高橋恵理子・高橋拓己・桂川泰典 (2024). ポジティブボディイメージスキーマ尺度の開発 青年心理学研究, 35, 79-95.

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/fhum/archs/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる