研究代表者
加瀬 裕子
KASE Hiroko
人間科学部教授
本プロジェクトの概要と目的
2003年度の学部再編以来、人間科学部は、「健康福祉」について深い理解と実践力を備えた人材を社会に送り出すことを目指している。「健康福祉」を人間科学研究の基盤に位置づけ、常に地域社会で起こる問題に触発されながら研究と人材育成を行い、その成果を社会にかえしていく進化の仕組みを持つことはグローバルに先進的な課題に取り組む早稲田大学にとって欠かせないことであり、世界の大学群を先導する立場を示すメルクマークである。健康系・福祉系大学においては実践性を重視するあまり、社会貢献が推奨されることはあっても、積極的にネットワーキングを展開し、その過程を解析し進化させるような、世の中をリードする研究はない。
これまでの「健康福祉ネットワーク構築に関する研究」(加瀬)の結果、大学が地域社会に及ぼす影響と、地域社会が大学に与える影響が明確に存在することが確認できた。しかし、コミュニティ形成における大学のネットワーキングの役割と効果を解明することが必要であることも明らかになった。
本研究は、健康福祉関連領域ばかりでなく、地域社会やビジネスにおいても大学がネットワーキングすることで、ネットワークされたコミュニティが成長する、またコミュニティを推進する場としての大学も成長するという仮説のもとに、健康福祉ネットワークの役割を検証し、その成果を日本国内のみならずグローバルに広めることを目的とし、5つのサブグループ([1]卒業生ネットワーク班、[2]地域ケアと病院ネットワーク班、[3]地域ネットワーク班、[4]広報によるネットワーク班、[5]応用研究連携班)を設定し研究活動を展開する。
研究構成員
- 加瀬 裕子(早稲田大学人間科学学術院教授)
- 植村 尚史(早稲田大学人間科学学術院教授)
- 小野 充一(早稲田大学人間科学学術院教授)
- 可部 明克(早稲田大学人間科学学術院教授)
- 田中 英樹(早稲田大学人間科学学術院教授)
- 畠山 卓郎(早稲田大学人間科学学術院教授)
- 川名 はつ子(早稲田大学人間科学学術院准教授)
- 岩崎 香(早稲田大学人間科学学術院准教授)
- 扇原 淳(早稲田大学人間科学学術院准教授)
- 大島 千帆(早稲田大学人間科学学術院助教)
- 白神 晃子(早稲田大学人間科学学術院助手)
プロジェクト期間
2010年4月~2013年3月