- 研究代表者
- 宮崎 正己
本プロジェクトの概要と目的
本プロジェクトは人間を生体として捉え、その状態や取り巻く環境から、健康・体力を定量化しようという試みを目的としている。健康、体力づけがあり、その定量化は容易ではない。近未来に到来などは多くの定義する超高齢化社会は、人々の体力・健康に関する意識の高揚を推し進め、本研究の必要性は疑うべくもない。
以下に各グループ毎のサブテーマを示し、最近の研究内容を簡単に記す。
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- 計測
- サブテーマ:自転車競技力の向上/3次元動態解析/無拘束センサー
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- これまでにより精密なパワーフローを計測することを目的として、従来の自転車エルゴメータを改良し、ペダル部で実際に発揮されているパワーを3軸方向に測定することに成功している。
- 数ある体脂肪率測定法の中で、最も多く用いられ、かつ事実上標準とされている水中体重秤量法は、被計測者が水中に完全に没する必要があり万人向けの測定法とは言えない。そこで、同方法より被計測者への負担が軽い6フッ化硫黄希釈法の実用化を検討している。
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- 分析
- サブテーマ:生理機能の分析
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- 心臓人工弁をより実際に即した条件で評価するために、試作した心臓ハードウェアモデルをより生体に近づけるための分析法を検討している。特に評価対象が人工弁であることから、流入抵抗とコンプライアンスの2パラメータに着目している。
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- 治療・評価
- サブテーマ:運動負荷の定量化
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- 計測グループで得られたデータを基に、自転車エルゴメータ駆動時の下肢各関節トルクの算出とその評価を進めている。特に、自転車競技選手とそうでない者の相違を探り、自転車運動負荷についての考察を深めている。
プロジェクト期間
1995年4月~2004年3月