Advanced Research Center for Human Sciences早稲田大学 人間総合研究センター

その他

学術フロンティア推進事業・ニュ-ロンにおけるシグナリング機構

研究代表者
吉岡 亨

本プロジェクトの概要と目的

本研究では1998年度の学術フロンティア推進事業を5ヵ年の予定で研究を実地する。本研究の目的はニューロンにおけるシグナリング機構の解明である。そのために以下のようなサブプロジェクトを用意した。即ち

  1. 情動記憶学習に関与するニューロンにおけるシグナリング機構
  2. 概日リズムを制御するニューロン機構

1、2に関して既に得られた主な研究成果を以下に示す。

  • NMDA受容体の2Aサブタイプが情動学習の中心を担う扁桃体に豊富に存在することが免疫組織化学染色法によって明らかになった。またこの2Aタイプが選択的にCaMKIIを活性化することが分かった。
  • さらに、パッチクランプ法と高解像度カルシウムイメージング法を併用した詳細な検討により、NMDA受容体の2Aサブタイプ遺伝子欠損マウスでは扁桃体でのNMDAのCa2+も内向き電流の振幅の何れもが減弱していることが明らかとなった。
  • 体内時計をリセットする光刺激がピリオド遺伝子の発現上昇を惹起することを見出し、その時刻依存性、照度依存性が行動リズムのリセットにおけるそれと相関していることを見出した。
  • さらに脳スライスを用いたin vitroの実験によりグルタミン酸による神経活動リズムの位相変化をアンチセンスオリゴヌクレオチが有意に抑制することを観察した。

キーワード

カルシウム、連合学習、GFP融合タンパク、細胞のサーモグラフィー、NG108-15細胞

プロジェクト期間

1998年4月~2004年3月

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/fhum/archs/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる