セミナーシリーズ 「メモリー効果と時空の漸近対称性」(9/22)
主 旨
近年の物理学に関する研究は実に多様化しており、専門性が年々高くなっているのにもかかわらず、新たな勉強を始める機会が少い。そのような中、新しいトピックをじっくりと吸収できる機会を与え、新たな研究分野への参入やそれぞれの分野の相互作用のきっかけを与えることが目的である。
それぞれの分野において日本国内で最先端の研究をおこなっている研究者の方々を招待講師として招き、講義+セミナーという形式でお話をしていただく。
(※本イベントは、学生を含む参加者が容易に質問や発言ができるように、現地のみで少人数で開催します。)
日 時
2022年9月22日(木)10:25~18:35
実施形態
講演は日本語で行われます。
以下の会場で少人数で開催します。(※ZOOMでの配信は行いません)
早稲田大学53号館2階201室(西早稲田キャンパス構内案内図)[最寄駅:副都心線 西早稲田駅]
参加申込み
事前のお申込みが必要です。以下をクリックしてお申込みください。
お申込みフォーム(https://forms.gle/H1NLj8NfaRXy6Xg4A)
※25名程度まで会場で聴講できます。(※定員に達しましたら受付を終了いたします)
※新型コロナウィルス感染症拡大の状況によっては人数の調整、あるいは開催を中止する場合がございます。
講演者
石橋 明浩(ISHIBASHI, Akihiro)
1998年3月に東京工業大学で博士号を取得.その後,京都大学基礎物理学研究所,ケンブリッジ大学,シカゴ大学,高エネルギー加速器研究機構でポスドク研究員を務め,2011年4月に近畿大学理工学部准教授に着任.2018年4月に同教授となり現在に至る.
講演概要
「メモリー効果と時空の漸近対称性」
メモリー効果は重力波の通過に伴う自由粒子の配置変化が永続的に残る現象をいいます.近年,この重力波のいわば非振動的現象が漸近平坦時空の光的無限遠における漸近対称性の概念や重力の赤外極限における量子論と密接に結びついていることが判明し,メモリー効果の研究は重力波天文学や一般相対論の枠組みを超えて興味深い拡がりを見せています.本講義では,重力メモリー効果および光的無限遠のBMS対称性について基本的なことから解説し,宇宙モデルやブラックホール時空への応用について議論する予定です.
プログラム
10:25~10:30 開会の挨拶と趣旨説明(藤田智弘/早稲田大学高等研究所)
10:30~12:00 「講義1」(石橋明浩/近畿大学)
12:00~13:30 休憩
13:30~15:00 「講義2」(石橋明浩)
15:00~15:30 休憩
15:30~17:00 「講義3」(石橋明浩)
17:00~17:30 休憩
17:30~18:30 討論
18:30~18:35 開会の挨拶(藤田智弘)
主 催
早稲田大学高等研究所