「パリ協定の目標達成を目指したカーボンニュートラル社会—CO2吸収源の観点からみた社会—」(7月13日)
講演概要
2015年のCOP21におけるパリ協定合意時には、2100年目標は産業革命以前に比べ2℃より十分に低く保ち、できれば1.5℃に抑えることだった。そのためには、21世紀後半には温室効果ガス(GHG)排出量を実質ゼロにする目標が掲げられた。パリ協定は2016年に各国の批准を経て発効したが、その後も世界のGHG排出量は増加し、2021年から22年にかけて発表されたIPCC第6次評価報告書では、2100年までに2.0℃あるいは1.5℃目標を達成するには、年間の大気中へのCO2収支を10Gt程度のマイナスとすることを求められている。
今回は、第6次評価報告書に基づいて気候変動が社会に与える影響を紹介するとともに、大気中のCO2吸収源として森林資源を機能させるために、カーボンニュートラル社会がどのような役割を果たすべきかを議論する。(キーワード:IPCC第6次気候変動評価報告書、吸収源、SDGs)
登壇者
天野正博 (早稲田大学 名誉教授 地球環境戦略研究機関(IGES)シニアフェロー )
登壇者略歴:
1970年 名古屋大学農学部林学科卒業
1972年 名古屋大学農学研究科修士課程修了
1972年 農水省林業試験場
2003年 早稲田大学人間科学部教授
2017年 早稲田大学名誉教授 IGESシニアフェロー
司会者
鷲津明由 (早稲田大学社会科学総合学術院 教授)
日時
2022年7月13日(水)10:40 – 12:10
会場
オンライン形式
開催言語
日本語
対象者
学生、教職員、研究グループメンバー、一般
主催
早稲田大学先端社会科学研究所
共催
早稲田大学高等研究所
早稲田大学スマート社会技術融合研究機構
早稲田大学環境経済・経営研究所
申込方法
事前登録が必要です。以下リンクよりご登録をお願いします。
*事前登録締切 7月12日