Waseda Institute for Advanced Study (WIAS)早稲田大学 高等研究所

News

ニュース

セミナーシリーズ 「宇宙論研究の最前線 – Tokyo New Faces in Cosmology – 」第3回(11/25)

セミナーシリーズ 「宇宙論研究の最前線 – Tokyo New Faces in Cosmology – 」第3回(11/25)

主 旨

海外の第一線で活躍し、コロナ禍により帰国して東京近郊の研究機関に所属する研究者を招いて、ハイブリッド形式のセミナーシリーズとして開催する。オンライン配信で彼らの最先端の研究を紹介する機会を設けるとともに、現地での顔を合わせた議論によって早稲田大学を含む近隣の研究者が新しい研究を創発する契機としたい。

※ 当面はオンライン配信を中心とする。

日 時

2021年11月25日(木)15:00~17:00

実施形態

Zoomによるオンライン配信

参加申込み

本イベントの受付は終了いたしました。誠にありがとうございました。

講演者

向田享平(MUKAIDA, Kyohei)

2015年3月に東京大学でPh.D.を取得。カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)、ドイツ電子シンクロトロン (DESY)、欧州原子核研究機構 (CERN)にて博士研究員を経たのち、2021年4月より高エネルギー加速器研究機構 (KEK) 理論センターの助教に着任し現在に至る。

講演概要

「カイラル量子異常とインフレーション」

宇宙観測によって、宇宙極初期にはインフレーションと呼ばれる指数関数的な宇宙膨脹期があったことが示唆されている。この激しい膨張はインフラトンと呼ばれるスカラー場の凝縮の真空エネルギーによって引き起こされる。本講演では、インフラトンがアクシオン様粒子という擬南部・ゴールドストン粒子となるクラスの模型を議論する。この場合は、インフラトンのポテンシャルに対する量子補正がコントロールされるため理論的に興味深いだけでなく、インフレーション中にCPを破る物質場の背景が生成されることに伴って非常に豊富な現象が起こる。本講演では、物質場生成と標準模型のカイラル量子異常の関連に着目する。まず、物質場生成がどのようにしてカイラル量子異常方程式と整合的におこるか見ることで、インフレーション中にカイラル非対称性が生成されうることを説明する。その後、この原初カイラル非対称性が我々の宇宙の物質反物質非対称性の起源となる可能性を議論する。

プログラム

15:00~15:05 開会の挨拶と趣旨説明(藤田智弘/早稲田大学高等研究所)
15:05~16:20 「カイラル量子異常とインフレーション」(向田享平)
16:20~16:30 休憩
16:30~16:55 討論
16:55~17:00 開会の挨拶(藤田智弘)

主 催

早稲田大学高等研究所

Dates
  • 1125

    THU
    2021

Place

Zoomによるオンライン配信

Tags
Posted

Mon, 15 Nov 2021

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/wias/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる