Waseda Organizational and Financial Economics Seminar:
「関東大震災と株式市場」 (12/9)
講演者 / Speaker
鈴木 史馬(成蹊大学 経済学部 教授)
- 研究分野 関心領域
金融・ファイナンス、 財政学・金融論、経済政策
結城 武延(東北大学 大学院経済学研究科 准教授)
- 研究分野 関心領域
経済史、経営史、比較制度分析
日 時 / Date & Time
2019年12月9日(月) 13:00~14:30
会 場 / Venue
早稲田大学 早稲田キャンパス 11号館 11階 1111教室
主 旨 / Outline
「関東大震災と株式市場」
関東大震災という未曾有かつ大規模な自然災害を事例として、戦前日本における株式市場がどのように機能していたのかを解明することが、本報告の課題である。
企業別の日次株価を分析した結果、関東大震災を構造変化点とする株価の変化は、各企業の外的環境や経営活動・状況をかなり正確に反映していたことが明らかとなった。
これは、当時の投資家が新聞や経済雑誌等によって、震災直後から被害状況に関する詳細な情報を入手することができたことに起因している。
こうした結果は、戦間期日本において急速に重工業化が進展するが、その背後には、関東大震災のような大規模かつ予想できないショックに関する情報も迅速に反映される強靭な資本市場が存在していたことを示唆するものである。
プログラム / Schedule
13:00~13:05 開会の挨拶(宮島 英昭 早稲田大学高等研究所 顧問 / 商学学術院 教授)
13:05~14:05 講演
14:05~14:25 質疑応答
14:25~14:30 閉会の挨拶(宮島 英昭)
対 象 / Prospected Audience
学部生・大学院生・教職員・一般
主 催 / Organizer
早稲田大学 産業経営研究所
早稲田大学 高等研究所
申込み / Registration
事前申込み不要です。直接会場にお越しください。