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高等研究所 Top Runners’ Lecture Collection(第18回)
「時間薬理学研究の最前線」
小柳悟 准教授(九州大学大学院薬学研究院)

高等研究所 Top Runners’ Lecture Collection(第18回)

「時間薬理学研究の最前線」小柳悟 准教授(九州大学大学院薬学研究院)(11/13)

講演者 小柳 悟 (九州大学大学院 薬学研究院 薬剤学分野 准教授)
コーディネーター・司会 田原 優 (早稲田大学高等研究所 助教)
日 時 2015年11月13日(金)16:30~18:30
会 場 早稲田大学先端生命医科学センター(TWIns)3階セミナールーム1
主 旨 薬の効果は作用部位における「薬物の濃度」とその部位における「薬物に対する感受性」によって決定される。服用した薬物が、消化管から作用部位に到達するには幾つもの「関門」があり、服用した全ての薬物が作用部位に移行できるわけではない。体内および作用部位における薬物の濃度は、吸収・分布・代謝・排泄の各過程によって規定されるが、薬物の細胞膜輸送に関わるトランスポーターや、分解に関与する代謝酵素などの発現には概日リズムが認められる。消化管に発現するトランスポーターは栄養成分の効率的な吸収と有害物質の体内への侵入防止を担っており、これらの機能は概日時計の制御よって一日の中の特定の時間帯に亢進する。また、肝臓における代謝酵素の活性にも概日リズムが認められ、その活性が上昇する時間帯において薬物の分解は亢進する。したがって、作用部位における薬の濃度はこれら分子の概日リズムが成因となって変化し、薬の効果・副作用に服用時刻依存的な差異が生じる。一方、このような分子の発現や機能には実験動物(マウス・ラット)とヒトで大きな差異(種差)が認められ、基礎研究で得られた成果をヒトに応用する上での障害になっている。本セミナーでは、薬物や栄養成分の吸収・代謝における概日リズムの制御メカニズムとその種差について概説し、ヒトにおける薬物治療への応用や栄養成分の吸収改善法などについて概説する。
プログラム 16:30
開会の辞・趣旨説明
田原 優 助教(早稲田大学高等研究所)
16:35
小柳 悟 准教授 (九州大学薬学研究院) 講演
「時間薬理学研究の最前線」
18:20
質疑応答、討論
18:30
閉会
主 催 早稲田大学高等研究所
申込み 事前のお申込みは不要です。直接会場にお越しください。
ポスター こちらをご参照ください
Dates
  • 1130

    MON
    2015

Place

早稲田大学先端生命医科学センター(TWIns)3階セミナールーム1

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Posted

Fri, 13 Nov 2015

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