高等研究所セミナーシリーズ【研究エリア〈新しい世界史像の可能性〉】
~中近世キリスト教世界の多元性とグローバル・ヒストリーへの視角⑯~
「中近世ヨーロッパにおける聖職者と民衆の対話―伝統と革新」
講演者 | 赤江雄一(慶応義塾大学准教授)久保田静香(日本学術振興会特別研究員PD) 司会:甚野尚志(早稲田大学文学学術院教授) |
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日 時 | 2015年11月7日(土)14:00~17:30 |
会 場 | 早稲田大学戸山キャンパス33号館 6階第11会議室 |
主 旨 | キリスト教、聖職者による俗人信徒の監督(司牧)は、キリスト教の歴史を通じて、教会組織の組織原理中で重要な位置を占めてきた。その中でも、特に中世半ば以降、この監督「技術」の一環として、聖職者が自らの「声」で民衆に語りかけ、その心をつかむ手法が体系的に確立され、教育の対象となる。本シンポジウムでは、社会への文字文化の浸透が進む当該時期のヨーロッパで、「声」に重きをおくこの種の文化が、聖職者の中でどのように伝統として確立し、受け継がれていくことになったのかをふたつの報告を通じて探っていく。 |
プログラム | 14:00 開会・趣旨説明 甚野尚志(早稲田大学文学学術院教授) 14:15 報告(1) 赤江雄一(慶応義塾大学准教授) 「イングランド農民反乱におけるジョン・ボールの「説教」再考」 15:30 (休憩) 15:45 報告(2) 久保田静香(日本学術振興会特別研究員PD) 「イエズス会のレトリック教育とプロギュムナスマタ(予備練習)の伝統 ──デカルト『方法序説』から出発して──」 17:00 質疑応答 17:30 閉会 |
主 催 | 早稲田大学高等研究所 |
共 催 | 早稲田大学 ヨーロッパ中世・ルネサンス研究所早稲田大学総合人文科学研究センター:研究部門「ヨーロッパ基層文化の学際的研究」 |
申込み | 事前のお申込みは不要です。直接会場にお越しください。 |
ポスター | こちらをご参照ください |