Waseda Weekly早稲田ウィークリー

大学フル活用

束縛しがちな彼氏。どう対処したら?

保健センター 学生相談室 (臨床心理士) 岩佐(いわさ)

頻繁に連絡してくる、返信が遅いと不機嫌になる、男性の友達と話すことを嫌がる、友達との予定よりも自分との予定を優先するように要求する…エスカレートする彼の要求に「それもこれも彼が自分を愛しているから」とついつい受け入れてしまっていませんか? そんな関係になったら要注意。「共依存」かもしれません。

共依存に陥りやすいのは、とことん愛したい人と愛されたい人の組み合わせ。どちらの役割を取るかは男女を問いません。子供のころ安心して母親に甘えることができず、我慢したまま大人になった人、どこか空虚感を抱えた人が多い傾向にあります。自分に対する評価が低く、誰かに愛されていると感じることによって、または、過剰に人の世話を焼いて必要とされていると感じることで、自分の存在価値を感じます。

『ぼくを探しに』 シェル・シルヴァスタイン作 倉橋由美子訳(講談社)

米国の詩人、シルヴァスタインの名作絵本に『ぼくを探しに』(原題『THE MISSING PIECE』)があります。「何かが足りない それでぼくは楽しくない 足りないかけらを 探しに行く」で始まるこの絵本は、“ぼく”が足りないかけらを探して旅をするお話です。何かが欠けているぼくはゆっくりとしか進めませんが、いろいろな出会いがあります。「誰のかけらでもないからね」ときっぱり主張するかけらに会ってがっかりもしますが、長い旅の末にとうとうぴったりのかけらに出会います。ぼくとかけらはぴったり。今や完全な丸になったぼくとかけらは、周囲が見えないほどのスピードで転がり始めます。すっかりうれしくなったぼくは、いつものように歌おうとします。ところが、どうしたことかうまく歌えません。ぼくはあることに気付くと、かけらをそっとおろし、また一人で旅を続けます。「足りないかけらを探しにね」と歌いながら。

私たちは、どこか欠けていたり、足りないところがあったり、誰しも完全ではありません。そんな自分をいとおしく思いながら、時には誰かと、時には一人で旅ができるといいですね。ぼくが何に気付いたかは、ぜひ本を手に取って確かめてみてください。

 

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